前々走の白富士Sを制したサリエラ(ユーザー提供:natsumiさん)

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 良血のサリエラ(牝4、美浦・国枝栄厩舎)が、新潟記念(3歳上・GIII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。

 サリエラは父ディープインパクト、母サロミナ、母の父ロミタスの血統。19年朝日杯FS覇者サリオスの半妹、20年府中牝馬Sを制し、有馬記念で2着の実績があるサラキアの全妹となる。体質面を考慮しながら使われているため、ここまで僅か5戦のキャリアだが、全てのレースで非凡なポテンシャルを示している。

 オープンでの近3戦を振り返ると、ローズSは後方から直線だけの競馬で2着。白富士Sは残り200mから一枚上の決め手を発揮して、着差以上の完勝だった。そして前走の目黒記念はスローペースと外枠が堪えたものの、しっかりと追い上げて0秒1差の3着。1番人気の支持には応えられなかったが、負けて強しの内容だった。

 今回は初の新潟となるが、長い直線は間違いなくプラス。ここで待望の初タイトルをつかみ取り、秋の大舞台に弾みをつけたい。