地上デジタル放送への移行を境に、ブラウン管モニターは急速に家庭から姿を消しました。しかし、ブラウン管モニターには「遅延が少ない」といったメリットが存在し、記事作成時点でも一部の愛好家から支持を得ています。ハードウェア愛好家のエイドリアン・ブラック氏はAliExpressで販売されていたブラウン管モニター制御ボードを購入して使ってみた記録を公開しています。

New Motherboard Improves Old CRT Television | Hackaday

https://hackaday.com/2023/08/16/new-motherboard-improves-old-crt-television/

I replaced the main board of this TV with brand new parts made in 2023! - YouTube

ブラウン管モニター制御ボードを入手したブラック氏。



ブラック氏が入手した制御ボードはAliExpressで販売されていたもので、記事作成時点でも7972円で入手できます。



外箱はこんな感じ。



箱の側面には「广州市亿创电器有限公司」というメーカー名が記されています。



广州市亿创电器有限公司をインターネットで調べてみると、ブラウン管モニター制御ボードの他に液晶テレビやアンテナケーブルなども製造しているメーカーでした。



箱の中にはボードやリモコンが入っています。



手持ちのブラウン管モニターの制御ボードを取り外して、AliExpressで購入した制御ボードを組み付けます。



電源を入れるとブラウン管モニターに映像が映りました。



制御ボードの設定画面からは、モニターに合わせて出力映像のアスペクト比などを調整可能です。



8ビットコンピューター「コモドール64」からRF出力して映像も問題なく表示できました。



カレンダー表示機能や、「倉庫番」に似たパズルゲームをプレイできる機能も搭載されています。





さらに、PAL方式とNTSC方式を切り替えることも可能です。



ブラック氏は購入したブラウン管モニター制御ボードの回路図や設定画面を以下のリンク先で公開しています。

GitHub - misterblack1/yichuang_crt_board: Schematic and other info about the Yi Chuang CRT replacement board from 2023

https://github.com/misterblack1/yichuang_crt_board