「アイドル界きってのモータースポーツマニア」
日向坂46・富田鈴花インタビュー後編

◆富田鈴花・前編＞＞「サーキットへ行くのが月に一回のご褒美」

「アイドル界きってのモータースポーツマニア」日向坂46の富田鈴花さんは、スーパーフォーミュラの魅力を伝える番組『サーキットで会いましょう』（ABEMA）で番組MCを務めるほか、今年からは現地リポーターにも挑戦するなど、レースに関する知識も日に日に増える一方だとか。

　2023シーズン前半戦の思い出、さらにはF1やスーパーGT観戦の近況など、インタビュー後編でもモータースポーツ愛を語り出したら、富田さんの熱弁が止まることはなかった。

◆日向坂46・富田鈴花さん「可愛すぎる」特別フォトギャラリー第２弾（33枚）＞＞

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──　富田さんが取材されているスーパーフォーミュラの前半戦を振り返って（取材は第5戦終了時）感想はいかがですか？

「まず思ったのは、やっぱり『昨年とは勢力図が全然違うな』というところです！　もちろん野尻智紀選手（TEAM MUGEN／2021年・2022年チャンピオン）は今年もめちゃめちゃ強いという印象ですが、昨年活躍された平川亮選手（ITOCHU ENEX TEAM IMPUL／2022年ランキング3位）や牧野任祐選手（DOCOMO TEAM DANDELION RACING／2022年ランキング5位）がポイント圏外で終わるレースもありました。

　その一方で、昨年苦戦していた坪井翔選手（P.MU/CERUMO・INGING／現在ランキング4位）が今年すごく勢いがあるなと思っています。まだレースを見始めて2年目ですけど『新しい風が吹いてきているのかな。これがスーパーフォーミュラの魅力だよな！』と感じています」

──　前半戦で一番印象に残ったシーンはありますか？

「SNSでも話題になりましたが、第3戦・鈴鹿でリアム・ローソン選手（TEAM MUGEN／F1レッドブルリザーブドライバー兼務）が野尻選手をシケインで抜いたシーンですね！　もし接触してしまったら、ふたりともリタイアになっちゃう可能性もあったじゃないですか。ギリギリの車間で抜いていったのは、すごいなと思いました。

　あと印象に残っているのは......第3戦・鈴鹿での野尻選手と大湯都史樹選手（TGM Grand Prix）のクラッシュですね。その後、ふたりがコース脇で呆然としている姿が画面に映し出されたんですけど、あれは衝撃的な瞬間でした。心が締めつけられるように"ギュッ"となって、泣きそうになりました」

──　公式アプリ『SFgo』を活用して、公開されているチームの無線音声も聴いているとか。

「そうなんです。『SFgo』はとても活用していて、特に私は全員の無線を聴いています！　牧野選手は無線で関西弁になったりしているので、ふだんのインタビューでは出てこないドライバーさんの素顔が見えたり、佐藤蓮選手（TCS NAKAJIMA RACING）は見た目がサッパリ系なのに、無線ではズバッと言う方なんだな......と思ったり（笑）」

──　無線での話し方も聴いて、ドライバーの特徴を勉強しているんですね。

「無線はドライバーさんの本性が見られる瞬間と言いますか、ヘルメットの中の"マジな姿"が無線を通して感じ取ることができるんです。聴いているだけですごく面白いです。

　あと、公表されているオンボード映像もレース前からカメラが回っているので、ドライバーさんが準備しているところを見るのも好きです。また、ローソン選手のステアリングの手で持つ部分がピンク色になっていて、女子目線で『かわいい！』と思いながら見ています（笑）」

──　ドライバー全員の無線やオンボード映像までチェックしているとは......。

「サーキットでの現地リポートが終わったあと、帰りのクルマや新幹線のなかでチェックしています。疲れて車内で寝そうになった時も、無線で叫んでいる声が聴こえると、ビクッ！と起きてもう一度、見直したりしています（笑）。

　サーキットでのお仕事の翌日は、楽屋に入ったあと、前日にチェックしきれなかった無線をメイク前にこっそりヘッドホンで聴いています。無線でドライバーさんとチームの面白いやり取りがあったら、メイクさんに『これ、面白いんで聴いてください』とおすすめしています（笑）」

──　富田さんのシーズン後半戦の見どころは？

「昨年は最終戦のひとつ前でチャンピオンが決まりましたが......今年はどうなるか。あと、ルーキーのローソン選手の後半戦も気になります。開幕戦・富士、第4戦・オートポリス、第6戦・富士と今季3勝で現在ランキング2位。活躍をこの目に焼きつけておきたい選手です。

　ローソン選手にも以前、インタビューさせていただきました。すごく愉快な方でした。『こんなにもフレンドリーに話してくださるんだ！』と思いました」

──　以前のインタビューでF1やスーパーGTもチェックしていると話されていました。

「最近のF1では、5月下旬に行なわれたモナコGPがちょうどいい時間にやっていたので、決勝レースをリアルタイムで見ていました。レースのメイン映像だけを見るのではなく、４画面に分割していろんな映像を一度に見ています！

　この前は母と一緒にF1を見ていたんですけど、『F1ドライバーはみんな、個が強いね〜』という話で盛り上がりました。たとえば、ルイス・ハミルトン選手（メルセデスAMG）はすごく荒々しいところはあるけど、それもカッコいい......みたいな（笑）。

　スーパーGTは、開幕戦・岡山はリアルタイムで全部見ていたんですけど、レース内容がすごかったです。途中で雨が降ってきたりして、コロコロと天気が変わってましたよね！

　スーパーGTを見ていても、自然とスーパーフォーミュラに参戦している選手に目がいきます。坪井選手と宮田莉朋選手（au TOM'S GR Supraでコンビ。第3戦終了時点でGT500ランキング首位）はめちゃめちゃ活躍されているので、そこはチェックしておかないと！」

──　富田さんとモータースポーツの出会いを語るうえで、F1が大好きで鈴鹿サーキットを由来に『鈴花』と命名したお母様の存在は欠かせないと思います。サーキットの現場で活躍する富田さんを見て、ご両親もさぞ喜んでいるのではないでしょうか？

「母はほぼ全戦、現地まで見に来てくれています。番組の放送が終わったあともLINEで感想を送ってくれますし。父も番組を全部チェックしてくれているので、喜んでくれているのはとても伝わります。

　でも、母がモータースポーツについて今もこんなに詳しいとは知りませんでした（笑）。スーパーGTのレースであった出来事やドライバーさんのインタビュー内容を紙にまとめてくれて、私の家に来た時に置いていってくれることがあるんです（笑）」

──　富田さんが積極的にモータースポーツ愛を伝えることで、今までと違ったファン層がサーキットに来て、そこでレースの魅力にハマった方も多いのではないでしょうか。

「日向坂46の『ミート＆グリート』というイベントで、ファンの方とオンラインでお話する機会があるんですけど、そこでモータースポーツの話題を出してくれる人がすごく増えました！

　YouTubeチャンネル『日向坂ちゃんねる』でも、私が『マイカー選びに行く』という企画の動画を公開したんですけど、その再生数の伸び率にもビックリしました！　ちまたで『若者のクルマ離れ』という言葉をよく耳にしますが『そんなことはないぞ！』と思っています（笑）」

──　富田さんの周りにクルマ好きの輪が広がっていますね。

「『クルマが好き！』という気持ちを共有できる人がたくさんいるのがうれしいです。モータースポーツ関連ではないお仕事の現場でも、それまであまり話したことがない方とクルマの話で盛り上がったりしています！」

──　富田さんを応援するファンがサーキットにも足を運んでいるようですね。

「第5戦・SUGOでは、私の横断幕を作ってくださっていた方がいらっしゃいました。ドライバーさんを応援する方々の邪魔にならない位置に飾って、サーキットの1日を楽しんでくださったようです。こうして、好きなモノをみなさんと共有できるって幸せだなと思います！」

＜了＞

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【profile】
富田鈴花（とたみ・すずか）
2001年1月18日生まれ、神奈川県出身。日向坂46（2期生）。星座＝やぎ座。血液型＝A型。身長165.5cm。SNS＝インスタグラムはこちら＞＞
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