帰省シーズン、年を重ねた親の住む実家を見て、終活を考えてしまうもの。ところが家族間のことなのに、スムーズに進まないことが多いと言います。そんな実家の片づけが終わった先輩読者に教えてもらった「やってよかった」実例を紹介します。

読者が成功した実家の片づけ体験談7つ

実家の片づけを始める前に、ぜひ成功者の体験を参考にしてみて。

●収納方法を変えてタンス処分に成功

親が持つ洋服の量に合わせてハンガー&ズボンがけをプレゼント。ハンガー収納に変えたら服を選びやすくなったため、大きなタンスを処分することに。今後も、片手で軽く開閉できる衣装ケースやカゴ収納に変えていく予定(52歳・パート)

●不用品を持ち帰り、親も私もすっきり

鍋、食器などは一緒に必要なものを選び、不用なものは私がクルマに積んで持って帰って処分。目の前から持ち去ることで、母もすっきりするうれしさを実感したみたいです(50歳・専業主婦)

●姉妹で協力してお互い負担を軽減

実家の片づけは、妹と2人で行くように。妹は母とおしゃべりしながら片づけ、私は母の見えないところで不用品をまとめる、と役割分担し、お互いの負担を軽減。捨てるものは、できるだけ各家に持ち帰って処分しています(51歳・パート)

●孫のひと言で親のやる気アップ

私が片づけようとすると両親は嫌がったので、孫を出動させました。孫に「一緒に片づけよう」と促されると重い腰を上げ、片づけ開始。「これどうする?」と会話しながら、機嫌よく自分から片づけていました。孫効果は絶大!(56歳・自営業)

●リフォームを機に家具を一斉に処分

父が亡くなり、ひとり暮らしが心配になったので、母に実家のバリアフリー化を提案。リフォームするタイミングで大きな家具を手放すお願いをしたら、あっさりと承諾。結果、暮らしがコンパクトになり、本人も住みやすそうです(52歳・自営業)

●数人で手分けし、早めにすっきり

捨てるか残すか悩むものは、とりあえず私の自宅に運んで考えることに。周囲に声をかけて譲り先を探しました。食品や洗剤の在庫はきょうだいで分け合い、不用な家電は親戚が引き取ってくれたおかげで早く片づきました(59歳・会社員)

●不用品を売ったお金で食事に行くのが楽しみになった父

片づけヘルパーの永井美穂さんに、ご自身の体験について教えてもらいました。
大量のレコードを持っていた義父。プレーヤーが壊れたため業者に引き取ってもらうことに。買い取り価格は二束三文でしたが、「レコードが売れたから、今日はお義父さんのおごり!」と家族で回転ずしへ。実際の支払いは私たち夫婦のもち出しでしたが、それ以来、気をよくした義父が趣味のものを次々売りに出すように。自分の行いで家族が笑顔になったのが、大きな喜びだったよう。亡くなる直前も「またみんなですしを食べに行こう」と話していたほどでした。

 

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