「あの頃」のレシピを令和に再現! 昭和の団地を舞台に、イラストレーターのTamyさんが、漫画で思い出のレシピを振り返ります。今回は、団地の住民同士での野菜を介した交流が描かれます。

ぴかぴかの採れたて野菜を団地のご近所さんにもらったちずこ。なにつくろう?

団地の敷地内に共有の畑があり、主に1階の住人さんが趣味で野菜を育てていました。夏になるとキュウリやトマト、大葉などをお裾分けでいただきありがたかったです。

昔はジップロックや使い捨ての保存容器などなくて、お惣菜のおすそ分けに借りた器を返すときにまたなにかおかずをつくって…という行き来があり、だんだんご近所さんと親しくなったのだと思います。

●夏野菜でつくる「山形だし」

私は大葉に目がなく、このみじん切りした夏野菜が大好物なのですが、大人になって「山形のだし」と言う郷土料理なのだと知りました。
オクラやヤマイモを入れたり、しょうゆと砂糖で漬けたりと材料もレシピも大らかです。白米や豆腐にのせてぜひ。

【材料(2人分)】

キュウリ 1本
ナス 1本
大葉 4〜5枚
ミョウガ 3つ
ショウガ 1片
昆布やめかぶ 適量
A(麺つゆ2倍濃縮大さじ3 しょうゆ大さじ1 砂糖小さじ1 お酢小さじ1)

【つくり方】

(1) 野菜をすべてみじん切りにする。ナスは水にさらしアク抜きしキッチンペーパーで水気をしっかりとる。

(2) (1)の野菜に混ぜ合わせたAを入れ、かき混ぜる。

(3) 冷蔵庫に2時間程入れてなじませたら完成。3日程日もちします。

おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう