アウトドアで街なかで人気の「遊べるKカー」5選【GoodsPress 2023上半期AWARD】

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【GoodsPress 2023上半期AWARD】

日本独自の規格である排気量660cc以下の軽自動車。大きいクルマも良いが、購入費用や維持費を比較的抑えることができ、狭い道が多い日本の道路事情で遊びに使うには、小回りが効くKカーがピッタリだ。

*  *  *

「最近の軽自動車は、スーパーハイトワゴンに人気が集まっていて、メーカーも次々と発売しています」

こう語るのは、日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員も務めるモータージャーナリストの九島辰也さん。

「人気の要因は、何と言っても実用性の高さです。スーパーハイトワゴンにすると室内空間が広くなり、荷物がたくさん積めて、乗っている人の窮屈さもなくなりますから」

かつては、軽自動車といえば、小さい・狭い・商用というイメージが強かったが、最近は一変し、普通車と較べても見劣りしない外観に、広くて快適な車内空間を持ったモデルが多数登場。安全運転支援機能を搭載した車種も増えている。

「そのうえ、普通車よりも価格や維持費が安く、狭い道でも運転がしやすいというメリットがあります」

スーパーハイトワゴンタイプのみならず、軽自動車には日常の移動からレジャーまで使える実用的な利点がたくさんある。

遊びを中心に考えてクルマを選ぶのであれば、無理をして大きくて高価なモデルを購入する必要はない。財布に優しい軽自動車にすれば、少しずつカスタマイズして“自分色に染めていく”という楽しさも味わえる。

モータージャーナリスト 九島辰也さん
外資系広告会社から自動車雑誌業界に転身。数多くの雑誌で副編集長や編集長・発行人を務めてきた。モータージャーナリスト活動を中心に多彩な趣味を持つ。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員

 

ー遊べるKカー部門ー

<大賞>

■たくさんの遊び道具と遊び心を積んで走り出せる

三菱
「デリカミニ」(180万4000円〜)

デリカの名前をつけたことでキャラが明確化されたのがミソ。たくさん積めてどこでも行ける万能なKカーです(九島さん)

広い室内空間と力強い走りを融合した同社のミニバン『デリカ』の名を冠した軽スーパーハイトワゴン。砂利道など未舗装路の運転も安心で快適な走行性能、運転支援機能「マイパイロット」や「三菱 e-Assist」なども搭載。日常からアウトドアまで使える。

▲パネルはブラック基調の水平インストルメントパネル。シートは撥水加工が施され、汚れが付きにくい

▲乗車人数や積載物の量に応じて多彩なシートアレンジが可能で、荷物もたっぷり積むことができる

▲後席スライドドアは、荷物で両手がふさがっている時でも、下部のセンサーに足をかざして開閉ができる

 

<アウトドアで役立つで賞>

■街にもフィールドにも映えるSUVデザインで登場

スズキ
「スペーシア ギア」(172万5900円〜)

アウトドアを意識して設計されたハイトワゴンとなれば積めないギアはなし!みんなの趣味に応えてくれる(九島さん)

随所にアウトドアで遊ぶことを前提にした工夫が施されている。また、9インチの大型画面の見やすいモニターを備え、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応したナビシ ステムも装備。行きたい場所に気軽にドライブに出かけていくことが可能だ。

▲全シートが別々に動かせるスライド機構を採用。着替えや乗り降りの時にも広い空間を確保できる

▲シートをフルフラットにすれば、ファミリーで車中泊もラクラクできるスペースが確保できる

 

<近未来の主役で賞>

■リーフの技術をフル投入!静かで力強い、そして滑らかな加速を実現

日産
「サクラ」(254万8700円〜)

軽自動車初のEVは燃料費が安く抑えられるだけでなくとにかく速い。電気の力で走るのは近未来のデフォルト(九島さん)

100%電気の軽自動車。同社のリーフで培った技術をフル投入し、静寂性や力強く滑らかな加速を実現。また、先進運転支援技術『プロパイロット』と『プロパイロットパーキング』を搭載しているのも特徴だ。

▲ユニバーサルスタック構造のリチウムイオンバッテリを採用し、十分な走行距離と広い室内空間を確保

▲室内は高級感と上質感を散りばめたデザインでまとめられていて、心地良く走ることができる

 

<ワイルドで賞>

■50年以上の歴史を刻んできた軽オフローダーの雄

スズキ
「ジムニー」(155万5400円〜)

みんな大好き四角いカタチが個性的なジムニー。近所に買い物に行くだけでもワイルドな自分を演出できちゃう(九島さん)

1970年、土木建設、林業などの現場で活躍する“プロの道具”として初代LJ10が誕生して以来、進化を遂げてきたジムニーの最新型。50年以上培い、進化した悪路の走破力は信頼性が高くて人気。もちろん普段使いでも楽しく運転できる。

▲インテリアは過酷な状況での操作性を追求した設計。快適な操縦と室内空間を保てる

▲4人乗りだが、リアシートを完全にフラットにすれば最大352Lのスペースができる

 

<見た目で楽しいで賞>

■カワイイだけじゃない!心地良い空間と実用性だって十分

ダイハツ
「ムーヴ キャンバス」(146万3000円〜)

愛嬌たっぷりの目(ヘッドライト)とレトロ調のツートンは見ているだけで楽しくなる。でもって実用性も高い(九島さん)

カワイイ見た目のボディの中に、様々な快適/安全運転支援機能を積み込んだ、ユーティリティ度が高いモデル。純正のオプションやアクセサリーも多く用意されていて、それだけで自分好みの1台にすることもできる楽しさも秘めている。

▲クルマから離れる時は、タッチするだけでドアロックが掛けられるので、手が塞がっていても便利だ

▲室内や荷室には随所に便利な収納機能が施されているので、日常使いはもちろん、遊びに使うのにも役立つ

※2023年6月6日発売「GoodsPress」7月号48-49ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【GoodsPress 2023上半期AWARD】

<取材・文/松尾直俊>

 

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