40代、目指したのは「身軽な暮らし」。家事を先どりして自分の機嫌をとる
気持ちを前向きにするために、目指したいのは身軽な暮らし。苦手な家事や不要なものを手放し、無理なく自分らしい毎日を手に入れた読者の暮らしを紹介します。
家事習慣と適正量を見直して自分らしくいられる家に
「パートで働きながら2人の子育てで忙しかったときと比べて、暮らしはぐんと身軽になりました」と話すのは、ちょうど10年前のESSEの収納&インテリアグランプリの受賞者でもある津田麻美さんです。
●10年かけて少しずつ「自分軸」にシフト
「以前の暮らしは家族が最優先。インテリアも見た目より壊れにくさや機能性を重視して、みんなが把握できるわかりやすい収納を心がけていました」
そこから10年かけて少しずつ、暮らしを家族から“自分軸”にしてきたという津田さん。使い捨てになりがちなプチプラやプラスチック素材のものは手放して天然素材のものにするなど、厳選したお気に入りのものだけを置くようになったそう。
「いつも家で機嫌よくいたいので、気に入っているものだけが視界に入るようにしています。子どもが小さいときは置けなかった繊細なアンティークの雑貨や小さなグリーンを飾れるようになったのもうれしいですね」
自分に合った、ものの適正量を見きわめられるようになったのも、40代になってからの変化。
「服も器も好みが定まって、年を重ねるのも悪くないなと思うように。むやみにものを増やさなくなって、部屋もすっきり保てています。そのときの自分に合わせて、今後も暮らしをアップデートしていきたいです」
暮らしを軽くするコツ
暮らしを軽くするのに、難しいことは必要ありません。
(1)家事/少しの先どり家事で毎日に余裕をもたせる
忙しい平日の負担を減らすには、無理せずできる「先どり家事」が効果的。汚れをためない「小掃除」をとり入れ、献立は1週間分をざっくり決めておくことで余裕が生まれます。
(2)収納/増えすぎないルールと仕組みでものを減らす
身軽な暮らしを実践するには、ものを減らすことも重要。季節ごとに見直しのタイミングを設け、増えがちなアイテムは定量を決めることで、増えすぎないように工夫しています。
(3)部屋づくり/好きなものだけ目に入るインテリアで自分の機嫌をとる
身軽な暮らしを実践するには、ものを減らすことも重要。季節ごとに見直しのタイミングを設け、増えがちなアイテムは定量を決めることで、増えすぎないように工夫しています。
10年間でおうちはどう変化した?
家事や育児のしやすさが第一だった10年前と比べ、自分の“好き”を優先にしたインテリアへと変化。
●洗面所
ものが多かった洗面所は、収納家具を減らして古材でつくったオープン棚に。
「プラスチック製のものを減らし、木をメインにした落ち着く空間に」
●キッチン
シンクの上にあったつり戸棚を外して開放的に。
「壁側の天板は白から木に変更。棚にはお気に入りのものを並べて、飾る収納を楽しむように」