使いやすいテレワークスペースをつくるには、リビングから離すなど、間取りに工夫をしたいところ。半年前にハウスメーカーで平屋の家を建てた日刊住まいライターは、夫婦それぞれにテレワークスペースを実現。静音ドアを採用して、WEBミーティングの対策もバッチリです。こだわったことや、失敗と感じたことを詳しく語ります。

夫のテレワークスペースは仮眠もとれるよう広めに

筆者は、夫と子ども3人(15歳、8歳、5歳)の5人家族。半年ほど前に東京から西軽井沢に移住し、ハウスメーカーで37坪の平屋の注文住宅を建てました。

夫はIT関係の会社に勤めています。仕事はテレワークが基本。仕事上、パソコンやモニターが複数台置くスペース必要で、WEBミーティングも回数が多いため、専用のテレワークスペース(書斎)が必要でした。

広さは6畳に。テレワークスペースとしてはやや広めだと思います。仕事が忙しいときは、この場所で仮眠をとる機会もあるかもしれないとのことで、この広さに決まりました。

また、いずれはトレーニング器具を置きたいという夫の要望も。そのことも広めにした理由です。ただ今のところ、そのような使い方はされていません。

 

こちらはWEBミーティングの背景にもなる壁です。夫のこだわりで、インパクトのある柄の壁紙を採用しました。

 

WEBミーティング対策で静音ドアを採用

テレワークがメインになるとのことで、音の対策は設計の段階からしていました。部屋のドアは「静音ドア」仕様に。

防音ドアよりは劣りますが、鍵をかけることでドアの隙間が埋まる仕様になっています。

 

これは鍵をかけたときの写真です。

その上の鍵をかけていないときの写真と比べると一目瞭然。鍵をかけるとドアの下の隙間部分がゴムで密閉され、漏れていた光が見えなくなってます。

子どもがいないときでもWEBミーティング時には、生活音が聞こえないよう、必ずドアを閉めて仕事をしています。

夫の話では、静音ドアのおかげで、「声」に関してはだいぶ防げているようです。足音は聞こえることがあるとのことですが、webミーティングで音を拾ってしまうレベルではないとのこと。

 

位置にも考慮。リビングから離した場所に

間取りを考えたとき、テレワークしている書斎の配置にも考慮しました。人が多く集まるリビングから離しただけでなく、子どもたちが帰ってきたときに騒がしくなりそうな玄関からも遠ざけました。

子ども部屋と近いのですが、子ども部屋で過ごすことはあまりない想定で、この間取りにしました。

実際に子どもたちはリビングで過ごすことが多いため、子ども部屋と書斎が隣でも問題はありません。

部屋と窓の位置には後悔!西日で夕方はサウナ状態に

夫の部屋は北西に位置しています。ですから窓の位置は西側に設けています。そのため夕方は西日でサウナ状態になることも。

家を建てた場所柄、この部屋にはエアコンをつけませんでした。ドアをあけて少しでも暑さを逃がそうにも、その時間帯は、子どもたちが学校から帰ってきている時間と重なるため、部屋のドアはあけられず。本当に想定外だったのですが、窓の位置はせめて北側にしておけば…と後悔するばかりです。

西日がきつくなる夕方以降は、カーテンを閉めて過ごしています。そいうことで、残念ながら窓からの美しい夕景を、眺めることもできません。

 

妻のワークスペースは、家のあちらこちらに

筆者には専用の書斎がありません。代わりに、家のいろいろな場所で仕事ができるようにしました。これは寝室のテレワークスペースです。

収納にするはずだった寝室の一角に、テーブルをつくりつけました。ここで、ある程度仕事ができるようにしています。

 

子どもたちがいない時間帯は、LDKに設けたスタディースペースで仕事を。

 

LDKで仕事するときは、ダイニングテーブルかスタディースペースか、気分によって場所は変えています。ノートパソコン1台だからこそできる仕事のスタイルです。

WEBミーティング時でも子どもたちがいなければLDKで。子どもたちがいれば、寝室のスペースで行います。

 

想定外だったのは、平屋は音が響きやすいこと

住んでからわかったことですが平屋は音が響きやすいようです。なにか物を落としてしまったとき、その音が家全体に響き渡ります。ワンフロアだからかもしれません。

 

それにわが家には、うるさい盛りの8歳、5歳の娘たちがいます。おとなしくおままごと…なんてことはなく、謎の遊びで大きな声を出して大盛り上がり。とにかくにぎやかです。

声はもちろんですが、とくに響くのが「足音」。これは予想外でした。走る足音はかなりの騒々しさです。遮音性のある床材を検討してもよかったかもしれません。