美容家・実業家としてテレビや雑誌などで活躍中の君島十和子さん。その美しさは、56歳になった今も変わらず輝き続け、4月には君島さんの美の秘訣についてつづった書籍『アラ還十和子』(講談社刊)を上梓。ここでは、君島さんの美容法にクローズアップしました。

君島十和子さん。「美容に一発逆転はない!」

今回は、“奇跡の56歳”と呼び声高い君島さんに、いつまでも美しさを保つコツや、50代のメイクなど「美容」に関するお話を伺いました。

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●美容は大好きだから全然苦にはならない!

――著書『アラ還十和子』には、“暗闇ラジオ体操”など、君島さんの美の秘訣がたっぷりつまっていますが、アラ還となった今も、その美しさ変わらないですよね。美容については努力を惜しむことはないのでしょうか?

君島十和子さん(以下君島):もともと私は美容が好きなんです。だから、周りからすれば努力に見えるかもしれないし、そんなにやるの? って思われるかもしれませんが、それは私には楽しみでしかないので、全然苦にはならないんですよね。

それと、いろいろな価値観の方から質問を受けることが多いので、求められていることにぴったりなお答えをしたいと思っています。私の回答にがっかりしてほしくないと思いますし、そのためにはたくさん情報を持っていたい、ということは常に考えています。

――年齢を重ねるにつれて、美容のケアは必要になってくるかと思うので、そういった情報をいただけるのはうれしいですよね。

君島:知っていることをすべて自分がやっているわけではないですけれども、年齢を重ねてくると手をかけなければいけないところが増えてくるので、効果的なことはどんどんお伝えしたいと思っています。

ケアすることで、効果やおもしろみを感じた人は続けられると思いますが、面倒とか、シンプルケアがいいという方もいらっしゃいますし、その方がどういう美しさを求めているのかということを、まずこちらが把握することが重要なんですよね。

求める美しさというのは千差万別なので、私の美容がすべての人に当てはまると思っているわけではないです。ただ、その方がいちばん美しいと感じるところに近づくためのアドバイスをして差し上げるのが、美容家としての私の仕事だと思っています!

●50代こそカラコンがおすすめの理由

――著書では、メイクについてもご指南くださっていますが、年齢を重ねてから大事にしたほうがいいことはありますか?

君島:もちろんキレイに見せたいのは山々なんですけども、メイクはやりすぎちゃうと逆効果というか、老け見えポイントになってしまう場合もあるので、「清潔感が第一」だと思っています。もうちょっとやりたいなーくらいでとどめておくということと、ここだけはというポイントは押さえている方がいいかな、と思います。

――なるほど! 確かに年齢を重ねて「目元がぼやける…」といった悩みもありますよね。『アラ還十和子』で書かれている美容法の中で、カラコンが50代におすすめというのは驚いたのですが、その理由を教えていただけますか?

君島:50代になってくると目力がだいぶ弱くなってくるので、ついついメイクが濃くなっちゃう…ってことがあるんですよね。その点、カラコンは目力になるので、アイラインとかアイシャドウよりも、カラコンをつけた方が全然説得力が上がると思います。

それに、今は若いお嬢さんたちの間でも、がんばってる感がいちばんNGなので、私の娘たちが買っているカラコンは、「それする意味あるの?」っていうくらい、しているのかいないのか分からないものもあります。そういうさりげないものもたくさん出ているので、カラコン=若い人のものと思わずに、試してみるのも一つの方法じゃないかなと思います。

●美容に一発逆転はない!

――美容もメイクも、効果が見えると楽しいですよね。

君島:そうですね。おもしろいって思わないと、ちょっと修行みたいで続かないと思うんですよね。ただ1つだけ言うとしたら、美容に一発逆転はない! 正直なところ、そう思っています。やっぱりコツコツやった人に結果は出ますし、コツコツやっていればちゃんと効果は出ますよ。

私はあまり経験もないのですが、美容医療という手もあります。ただ、それさえやればもうなにもなかったかのようにできると思われている方も多いですよね。でも、ほかにいくらでもキレイを保つ方法ってあるのにな…と思ってしまいます。むしろその方が、お金や手間とかを考えると、パフォーマンスがいい場合もあるし、美容医療は、本当に手に負えなくなってからお願いしても遅くないかなって。

●大事なのは、化粧品との向き合い方

――年齢で変化していく自分を目の当たりにすると、化粧品でコツコツというよりは、すぐに結果を求めてしまうのかもしれません。

君島:化粧品との向き合い方だと思うんですよね。「効きっこない」、「本当に大丈夫なの?」って思っていたら、やっぱりそれくらいの効果しか得られない。信頼関係を持って愛情を込めて使ってあげれば、それだけの仕事はしてくれると思います。

今の時代はものが豊富なので、「もっといいもの」、「もっと新しいもの」って思ってしまうのが、女性の本能なので当たり前なんですけれど…ただ、一回使って合わないとか、効かないとかって思われてしまうのは、少し残念です。

私が20代の頃は、情報もものもそこまでなかったので、自分に合うかどうか使ってみて、吟味して、ようやく評価をしていました。だけど今は、そういう部分でもスピードが求められている感じがしますよね。

ただ、今の化粧品は進化していて、失敗とか本当にダメだなっていうものも少ないです。しかもお値段の幅もすごくあるので、探しようもあるし、情報の得方でいくらでも楽しめますし、まだまだ世界は広がるのではないでしょうか。

――確かに今は化粧品の種類もそうですが、価格帯も広いですよね。

君島:私のインスタライブを見てくださる方は、45〜50代の方も多いんですけども、プチプラって若い子だけのもの、若い子しか使っちゃいけないんじゃないかって思ってらっしゃる方が意外と多かったりします。

でも、発色とか使い心地とかをみても、全然年齢関係なしに使えるものもあるし、むしろ親切につくってあったりするものも多い。だから私はそういう発信もどんどんしていきたいと思っています。

『アラ還十和子』には、このほかにも日常生活でマネできる君島さんのメソッドが満載! また、記事後編では、50代からの友だちづき合いなどについてお話を伺いました。こちらもぜひお楽しみに〜!