全世界発行部数が500万部を突破した漫画『マッシュル-MASHLE-』。魔法界を舞台に繰り広げられる個性豊かなキャラクターたちの友情や戦い、そしてシュールなギャグにはハマる人が続出! 4月からはTVアニメがスタートし、ますますその人気は加速しています。

石川界人さん×江口拓也さんインタビュー。お互いの第一印象は…

ここでは、アニメ『マッシュル-MASHLE-』でランス・クラウンを演じる石川界人さんと、ドット・バレット役の江口拓也さんにインタビュー。作品の話に加えて、「界人」、「江口さん」と呼び合うお互いの第一印象、そして暮らしのお話までたっぷり伺いました!

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●マッシュ役の小林千晃さんが空気をまわしてくれている

――現在9話まで放映されている、『マッシュル-MASHLE-』ですが、収録で印象に残っていることなどあれば教えてください。

江口拓也さん(以下、江口):(主人公マッシュを演じる小林)千晃くんが普段は寡黙な印象なんですが、話をまわしてくれるというか、僕が外で端っこに座っててもあえて隣に来て圧をかけてくるみたいな。

石川界人さん(以下、石川):あはは(笑)。「話しましょうよ」っていうね。

江口:僕が「近いよ」って言うと、「来ただけです」って。「いや、話ないんかい!」みたいなね(笑)。交流を図ろうとしてくれて、やっぱり座長として空気をまわしてくれてるなって感じました。

●おかしかったのは世界じゃなく自分だった!?

――関連イベントなど拝見するとキャスト同士の仲のよさが伝わってきて、少し学生時代を思い出します。本作の舞台も「魔法学校」ですが、おふたりはどんな学生生活を送られてましたか?

石川:僕、友達1人しかいなかったんです。だから中学校から高校までその子とずっと一緒にいました。

江口:でも、(友達が)多そうな感じするよね。

石川:中学生くらいから人間嫌いが始まりまして…(笑)。あらゆる人の行動に対して、揚げ足を取るようなツッコミをずっと親友と2人でしてましたね。

江口:友達いなそー(笑)。それはできないな…。

石川:ちょっと前までは友達がいなかったってことだけ言ってたんですけど、クラス会に参加したらおかしかったのは世界じゃなく自分だったんだ…ってことに気づきました。(当時は)世界のすべてが敵だ! みたいな感じでしたけど、人って敵じゃないんですよね(笑)。

●もし学生時代に戻れるとしたら…

――江口さんは学生時代を振り返っていかがでしたか?

江口:たとえば今、異世界転生や、やり直すような原作やアニメも多くあると思うんですが、僕がその力を得たとしても絶対に学生生活には戻りたくない!

石川:あはは(笑)。

江口:集団生活や人がいっぱいいるところが苦手だったので、教室の中が息苦しく感じて、早く卒業したい、早く大人になりたいって思いながら、一日一日を消費していたような学生でしたね。高校でお弁当のときは1人で食べたいからいろんなところを転々としてたし、そういう自分がカッコいいと思ってました。

――それは大人になった今も変わりませんか?

江口:結局1人が好きなんだろうなって思います。仕事でチームで集まってなにかをつくることは大切だし楽しいから好きなんですけど、そこから外れたときはむしろ孤独を味わいたいというか、ひとりでウロウロすることが多い。みんなとワイワイするのも楽しいけど、ひとりで知らない土地に行って飲み歩いたりもする、その踏み込む感覚が好きです。

●お互いの第一印象は?

――ほかの作品やイベントなどで共演された経験も多いかと思いますが、お互いの第一印象は覚えてらっしゃいますか?

石川:めちゃくちゃ優しい先輩。出会った当時、江口さんはすでにメインの作品がいっぱいあって人気声優さんでした。でも僕は高校生で現場の振る舞い方も分かんなくて…。ほかの共演者の方も人気声優さんで、自分しかいわゆる脇役がいない現場だったから、話す人が全然いなくて端で大人しく座っていたんですけど、江口さんが率先して隣に座って、「どっから来たの?」と聞いてくださって。

内心、「いや、家からに決まっとるだろう」なんて思いましたけど(笑)。事務所のこと言ってるんだなと思って、当時の事務所の話をしたら、「○○さんの後輩だ!」みたいな感じで話してくれて、現場になじませてくれたのをすごく覚えています。

――江口さんはそのことを覚えていらっしゃいますか?

江口:かわいかったんですよね。隣に座っていろいろ聞くとかあんまりしないけど、そのときはやたらいい声の子がいるなって(笑)。お芝居を聞いてそのスゴさに興味をもって話しかけにいったらまだ10代。すごくびっくりして、この子はきっと将来すごい人になるんだな…と思ったし、立ち振る舞いもしっかりしてたし、その具合が10代だとは思えないくらい完成してましたね。

●2人は家事の組み合わせも相性抜群!?

――少し話は変わりますが、ESSEonlineでは暮らしにまつわる情報を紹介しています。もしおふたりの得意な家事や、暮らしのこだわりがあれば教えてください。

石川:すべて効率化して時間がかかるものは先にしています。なので、家に帰ったらまずは洗濯機を回す。そして、洗面所に行ったついでに風呂掃除をして湯沸かしのスイッチを押す。そうすると待機時間が生まれるので、その間にお皿を食洗器にかけて…また時間ができるので仕事のチェックをしたり、ごはんをつくったり。

とにかく無駄な時間がないようにしています! あと、床掃除はロボット掃除機に任せているんですけど、任せられるように掃除をしておきます。

――すごくきっちりされていますが、家事疲れみたいなものはないのでしょうか…?

石川:やらないとやってくれる人がいないので(笑)。もちろん、洗濯物が少ないときは洗濯はやらなくていっか、とかありますけど、基本的にはやるようにしています。

江口:パートナーにしたいな…(笑)。僕は全部やりたくないんで、無駄に過ごしてます(苦笑)。だから界人とは真逆というか。溜まったとき地獄なんですけどね…。でも、その瞬間夢中になってつくれるから意外と料理は好きです。あとは、洗い物も結構好きだし、洗濯物も干すまでは好きですよ。ただ、(洗濯物を)たたむのがやだ!

石川:えっ、たたむのがいちばん楽しい。干すのがいちばんめんどくさい。

江口:うそ! いかにしわをつけないでキレ〜イに干すか、あとはTシャツが並んでる姿をみると気持ちよくなる。

石川:全部がジャンルごとにたたみおわってる姿を見て、それを一個ずついれていくのがいちばん楽しい。あれ? 凸凹はまりましたね(笑)。

江口:はまっちゃったな。

石川:僕は料理をつくる方がイヤですね。おなかが減ってるからつくると思うんですけど、その“つくる”時間はずっとおなか減ってるじゃないですか。でも、洗い物って満足した状態でできるから追いつめられることもないですし、自分のペースでできるので洗う方が好きかもしれないです。

江口:それでおいしいって食べてくれるんでしょ? 最高だよね(笑)

石川:じゃあ洗い物やりますね(笑)。

江口:あはは(笑)。めちゃくちゃ理想的。僕は中華鍋を買って、育ててる最中なんですよ。いかにおいしい炒飯をつくれるかに命をかけてて、外にいっても炒飯があったら頼んで、入っている具材や炒め方とかマネしたくなるものは自分のやつに取り入れてます。「俺の炒飯の方がうまいな!」とか、試行錯誤している毎日が楽しいですね。

石川:中華鍋の手入れ大変ですもんね?

江口:でも慣れちゃうと洗うとき洗剤使わなくていいから。たわしでこすって、火にかけて、乾いたら油塗ってっていう、この作業が楽しい。なんか靴磨きみたいなものに近いかも。育てるとか好きなんでしょうね。

●『マッシュル-MASHLE-』にはさまざまなおもしろさがある

――最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

石川:僕は、横並びの能力を求められがちなこの世の中で、ちょっと自分は外れているな…と思っても、そこを伸ばすことで貢献が出来るようになったり、誰かの助けになれるかもしれない…みたいなメッセージが、『マッシュル-MASHLE-』にはあると思って作品をつくっています。おもしろい作品になっているので、ぜひみなさんにも見ていただけたらうれしいです。

江口:我々がつくってるものって衣食住には直接関係がないかもしれませんが、暮らしの中でエンターテインメントというものは人生の楽しみのひとつということで、切っても切れないものだと思います。だからその一部をつくっているものとしては、みなさんにご覧いただけたらうれしいですね。

こうやってESSEonlineさんでインタビューを受けて、『マッシュル-MASHLE-』という作品を紹介してもらうのもご縁だなと思ってます。もしかしたら普段アニメとか見ない方もいらっしゃるかもしれませんが、せっかくのご縁なのでぜひこれを機にみていただきたいなと思います!

作品へ対する熱い気持ちや暮らしのことなど心地よいテンポでインタビューに答えてくださった石川さんと江口さん。声優としてさまざまな作品に携わり、輝き続けるおふたりの活躍が今後も楽しみです!

【作品情報】

『マッシュル-MASHLE-』
毎週金曜日24:00〜TOKYO MXほかにて放送中