29日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。小高く始まったものの買いは続かず、リスクオン地合いが重荷となるかたちで軟化した。

 3連休を控えた26日の米長期債相場が3日ぶりに反発(金利は低下)したことを受け、債券先物は寄り付き直後に148円59銭をつける場面があった。ただ、バイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長が27日、米政府債務の上限引き上げで基本合意したことが債券相場に影響。日経平均株価が続伸するなどリスク資産が選好される半面、安全資産とされる債券は徐々に売りが優勢となった。なお、日銀は「残存期間3年超5年以下」「同5年超10年以下」「同10年超25年以下」「同25年超」「物価連動債」を対象とする国債買いオペを通知した。

 午前11時の先物6月限の終値は、前週末比5銭安の148円51銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末比0.005%上昇の0.420%で推移している。

出所:MINKABU PRESS