トヨタが冴えない、米助言会社が豊田章男会長の取締役選任議案に反対推奨と伝わる

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 トヨタ自動車<7203.T>が冴えない。議決権行使助言会社の米グラスルイスが26日までに、トヨタの豊田章男会長の取締役選任議案に反対するように株主に推奨したと伝わった。グラスルイスが独立しているとみなす取締役の数が少ないことが理由という。更に、米助言会社のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は、トヨタが反対を表明する気候変動に関する株主提案への賛成を推奨した。株主総会の結果次第で、コーポレート・ガバナンスや気候変動対策に絡めて資産を運用する投資主体の売り需要が想定されると受け止める向きもあり、上値の圧迫要因となったようだ。

 報道によるとグラスルイスは監査役候補の3人の選任にも反対するよう株主に助言した。また、欧州の年金運用3社が気候変動に関する渉外活動報告書を作るように定款の規定追加を求める株主提案に関し、ISSは活動を評価するための情報開示が不十分だと指摘したという。

出所:MINKABU PRESS