アイドルグループ・関ジャニ∞の横山裕が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『帰ってきたぞよ! コタローは1人暮らし』(毎週土曜23:00〜)第5話がきょう13日に放送される。放送に先立ち、Sexy Zoneの松島聡が見どころを語った。

左から松島聡、横山裕=テレビ朝日提供

累計発行部数170万部を突破した津村マミ氏の人気コミックを映像化する同作は、横山演じる売れない漫画家・狩野進と、川原瑛都演じる訳アリな1人暮らし少年・さとうコタローの物語。2021年4月期に放送されたドラマの続編となる。

コタローの児童養護施設時代からの親友で、“竹馬の友”である岩永佑(松島)。第5話ではそんな佑が20歳の誕生日を迎えるということで、コタローは狩野らを交えて誕生日会を企画する。実は佑が「誕生日」としていた日は、児童養護施設「空の家」に拾われた日で、本当の誕生日は別にある。そのことを知っていたコタローは本当の誕生日を祝おうとしていた。しかし当の佑は浮かない表情。「拾ってもらった日があるから今がある」と考える佑は、コタローの気持ちを素直に受け取れず、仲違いをする形でその場をあとにしてしまう。そんな佑に、狩野はコタローが語っていたある思いを伝える。

コタローとは長い付き合いの佑に隠された知られざる過去。演じる松島は「佑は普段はポップでハイテンションなイメージですけど、その裏側にはいろんなストーリーがあって、佑自身が見せてこなかった表情や一面が色濃く見えてくることが多いと思います」と語り、「なぜそうなったのか? っていうのを皆さんにも佑がセリフを発していないところでもいろいろ想像していただき、今回は佑にも寄り添っていただけたらうれしいです」と呼びかけた。

そして第5話には、佑が働くスーパーで売られているコタローのお気に入りのキャラメルという重要なアイテムが。決して人気があるとは言えない商品をコタローが買い続けるのは、そのキャラメルを作ったのが父親(滝藤賢一)だったから。父親と自分を繋ぐキャラメルを、今でも大切に買い続けていたコタロー。そんな2人の“昔の姿”を知る重要人物として、浅利陽介演じる浅川秀吾が登場する。コタローの父親がスーパーの本社に勤めていたときの後輩だった浅川は、当時起きていた出来事も知っており、その時の状況とある“後悔”を狩野に打ち明ける。

さらに狩野と松島が一緒に銭湯に行くシーンも。そんな第5話放送終了後には、TELASA(テラサ)で、松島主演のスピンオフドラマ『佑どののジブン探し』の配信がスタート。徐々に自分のやりたいことを探し始めた佑をクローズアップし、周りの人々からの励ましを力に、新たな未来へと踏み出していく姿が温かく描かれる。



コメントは以下の通り。

■松島聡(岩永佑・役)

――佑にスポットの当たる第5話を撮り終えて……。

よく大人の方が誕生日をお祝いされるのはうれしくないって言うじゃないですか。年を重ねることが怖いというか。でも今回のストーリーを通して、生まれてきたことを祝わってもらうっていうことは、自分が思っていた以上に喜ばしいことだな、って思いました。自分に関わる人が生まれてきたことへの喜びってちゃんと感じたほうがいいんだなって。

親に対して、自分を生んでくれたことへの思いをこのドラマ、特にこのお話の撮影に入るときに1回自分の中で思い出して臨みました。別に佑自身の生き方とは全くリンクはしてないですけど、ちょっと共感性があったなって思って……。それから、素直におめでとうって言えるコタローの愛情の深さもそうですけど、何かを伝えるって実は簡単そうだけど難しくて、それでもそれって、ちゃんとしておいたほうがいいなっていうことも感じました。

――『コタローは1人暮らし』に出演したことで、あらためてお芝居についてどのように感じましたか。

僕は基本、お芝居に限らずですが、どんな現場でも力が入りすぎてしまうので(笑)。なので、今回横山くんの自然な感じのスタンスがすごく勉強になりました。佑にならなきゃって思いが強かったけど、無理にそういうことをしなくてもいいのかな、とか。

そんなふうに肩の力が抜けていったのは本当に共演者やスタッフの皆さんのおかげですね。やっぱり空気感とか環境が大事というか、リラックスしてできたっていうのが一番かもしれないです。お芝居への向き合い方も徐々に変わってきて、それでも手探りですけど、学びの毎日でした。

――佑の人となりや過去が明らかとなる第5話となりますが、放送をご覧になる方に、どんなメッセージを伝えたいですか?

佑は普段はポップでハイテンションなイメージですけど、その裏側にはいろんなストーリーがあって、佑自身が見せてこなかった表情や一面が色濃く見えてくることが多いと思います。なぜそうなったのか? っていうのを皆さんにも佑がセリフを発していないところでもいろいろ想像していただき、今回は佑にも寄り添っていただけたらうれしいです。

■浅利陽介(浅川秀吾・役)

――『帰ってきたぞよ! コタローは1人暮らし』への出演が決まり、どんな準備をされましたか?

撮影する部分だけですが、原作を読ませていただきました。もちろん原作を尊重しつつ、ドラマ、俳優のオリジナリティーも楽しんでいただけたら、と思い、横山裕くん、川原瑛都くんの雰囲気を感じながら、浅川秀吾を演じました。

――浅川はコタローの父親を知る重要人物。演じる上で大切にした部分はありますか?

人に対して、「こう言ってあげればよかった……」という“後悔”を胸に秘めている、ということを核にして演じることを心がけました。作品の雰囲気はポップですが、テーマとして考えさせられることもあるので、見ている方がメッセージとして何かひとつでも伝わればな。と思います。そして身近な子供を見守ろうというきっかけになったらうれしいです。

――撮影現場でのエピソードやお2人の印象などは?

横山くんとは現場でバスケの話ばっかりしていました。今度、一緒にプレイできたらうれしいですねぇ。川原くんは始業式が間近だったこともあって、どんな先生になるのか、どんなクラスになるかなどソワソワしてましたが、スタートの声がかかった時の切り替えはさすがと思いました。おかげで、台詞から伝わるパワーを感じて演じることができました。