午後:債券サマリー 先物は続伸、30年債入札結果は順調
11日の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸。前日の米債券高を手掛かりとした買いが先行し、午後は財務省が実施した30年債入札の順調な結果が相場を押し上げた。
10日に発表された注目の米4月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比の上昇率が4.9%(市場予想は5.0%の上昇)となり、10カ月連続で伸びが鈍化した。これを受けて同日の米市場ではインフレに対する警戒感が和らぐとともに、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測がやや後退。米長期債相場は5営業日ぶりに反発(金利は低下)し、国内債の買いを促した。加えて、日銀が朝方公表した金融政策決定会合の主な意見(4月27~28日開催分)で、「現在の金融緩和を継続すべき」「2%を超えるインフレ率が持続してしまうリスクより、拙速な金融緩和の修正によって2%実現の機会を逸してしまうリスクの方がずっと大きい」などの声があったことを材料視する向きも一部であったようだ。前引けにかけて伸び悩む場面もあったが、午後に入ると30年債入札の応札倍率が3.49倍と前回(3.19倍)を上回ったことを好感した買いが流入。需要の強さが意識されるなか、債券先物はこの日の高値で取引を終えた。
先物6月限の終値は前日比28銭高の148円86銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.025%低下の0.385%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
10日に発表された注目の米4月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比の上昇率が4.9%(市場予想は5.0%の上昇)となり、10カ月連続で伸びが鈍化した。これを受けて同日の米市場ではインフレに対する警戒感が和らぐとともに、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測がやや後退。米長期債相場は5営業日ぶりに反発(金利は低下)し、国内債の買いを促した。加えて、日銀が朝方公表した金融政策決定会合の主な意見(4月27~28日開催分)で、「現在の金融緩和を継続すべき」「2%を超えるインフレ率が持続してしまうリスクより、拙速な金融緩和の修正によって2%実現の機会を逸してしまうリスクの方がずっと大きい」などの声があったことを材料視する向きも一部であったようだ。前引けにかけて伸び悩む場面もあったが、午後に入ると30年債入札の応札倍率が3.49倍と前回(3.19倍)を上回ったことを好感した買いが流入。需要の強さが意識されるなか、債券先物はこの日の高値で取引を終えた。
先物6月限の終値は前日比28銭高の148円86銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.025%低下の0.385%で推移している。
出所:MINKABU PRESS