現地時間の2023年5月10日10時(日本時間の11日2時)に開催されるGoogleの開発者向けイベント「Google I/O 2023」では、Googleの新製品や研究成果が発表されます。2023年のGoogle I/Oで発表が期待されているさまざまな製品について、海外メディアがまとめています。

Google I/O 2023: how to watch and what to expect - The Verge

https://www.theverge.com/2023/5/8/23712615/google-io-2023-what-to-expect-time-date-streaming



Google I/O 2023 is tomorrow; here’s what we’re expecting | TechCrunch

https://techcrunch.com/2023/05/09/google-i-o-2023-is-next-week-heres-what-were-expecting/

Bard bombshell - Google AI plans just leaked ahead of I/O 2023 | Tom's Guide

https://www.tomsguide.com/news/bard-bombshell-google-ai-plans-just-leaked-ahead-of-io-2023

◆Google I/O 2023の基調講演はどこで見られるのか?

Google I/O 2023のメインイベントであるスンダー・ピチャイCEOの基調講演は、現地時間の2023年5月10日(水)13時、日本時間の2023年5月11日2時に始まります。Google本社付近のイベント会場「ショアライン・アンフィシアター」で開催され、限られた人々が参加できるとのことですが、オンラインでも以下の公式YouTubeチャンネルなどで視聴することができます。もちろん、講演終了後にYouTubeで録画映像を見直すことも可能です。

Google Keynote (Google I/O ‘23) - YouTube

◆Google初の折り畳みスマートフォン「Pixel Fold」

Google I/O 2023での発表が期待されている製品の筆頭として挙げられるのが、Google初の折り畳みスマートフォンである「Pixel Fold」です。Googleが開発するモバイルOSのAndroidは、2018年に折り畳みスマートフォンを正式にサポートしており、2019年にはGoogleが折り畳みスマートフォンに関連する特許を取得していたことも明らかになっていました。

そして2023年3月、海外メディアが「Google初の折り畳みスマートフォンである『Pixel Fold』が2023年6月に発売される」と報じました。Pixel FoldはPixel 7・Pixel 7 Proに搭載されたGoogle独自のカスタムチップ「Tensor G2」が搭載されており、外側に5.8インチのディスプレイを備え、開くと7.6インチのディスプレイが表示されるとのこと。本体価格は1700ドル(約22万8000円)を超えるとみられ、Pixelシリーズで最高価格のモデルになると予想されています。

Google Pixel初の折り畳みスマホ「Pixel Fold」は本体価格20万円超でPixelシリーズ最高価格モデルとなる見込み - GIGAZINE



Pixel Foldのリーク動画やレンダリング画像は以下の記事で見ることができます。

Googleの折りたたみスマホ「Pixel Fold」のさらなるリーク画像が流出 - GIGAZINE



Googleの公式Twitterアカウントでも、Pixel Foldの外観を撮影した動画が公開されています。



◆Android搭載タブレット「Pixel Tablet」

Googleは2022年のGoogle I/Oで新型タブレット「Pixel Tablet」を発表し、2023年に発売する予定としていました。2022年の時点ではPixel Tabletの詳細については明かされませんでしたが、2023年4月にはPixel Tabletの外観やカラーオプションなどがリークされています。

テクノロジー系メディアの9to5macによると、Pixel TabletにはTensor G2と8GBのRAM、Android 13が搭載されるとのこと。ディスプレイサイズは11インチで、背面と前面にそれぞれ8MPのカメラが搭載されており、ストレージは128GBと256GBの2種類がある模様。充電スピーカードックに置いて充電することが可能で、Google Nest Hubのようにスマートディスプレイとして使用することも可能だとみられています。

今回のGoogle I/OではPixel Tabletの発売日や価格などが明かされるとみられており、ヨーロッパでの販売価格は600〜650ユーロ(約8万9000円〜約9万6000円)になるとのウワサがあります。



◆ミドルレンジのGoogle純正スマートフォン「Pixel 7a」

GoogleはPixelシリーズの廉価版に当たるミドルレンジモデルを毎年発売しており、2022年に登場したPixel 7・Pixel 7 Proの廉価版である「Pixel 7a」が2023年に登場する可能性はかなり高いと言えます。すでにPixel 7aのテスト機と思われる実機写真がインターネット上に公開されており、Google I/Oで発表されるのはほぼ確実とみられています。

発売前の「Google Pixel 7a」実機写真がネット上に登場、テスト機が流出か - GIGAZINE



Googleは公式Twitterアカウントで、Google I/Oの翌日である5月11日に新機種を発売することを示唆しており、この新機種がPixel 7aだろうとテクノロジー系メディアのTechCrunchは指摘しました。



◆折り畳みデバイスへの対応が強化されたAndroid 14

Googleは2023年2月に、最新モバイルOSであるAndroid 14のプレビュー版を公開しました。Android 14ではアプリのクローンを作成する機能やフォントの拡大表示の強化に加え、タブレットや折り畳み式デバイスへの対応機能も拡張されています。Pixel FoldやPixel Tabletを発表する今回のGoogle I/Oは、Android 14について紹介するイベントとして最適だとThe Vergeは述べました。

Android 14のプレビュー版公開「2015年以前のアプリのインストール禁止」「アプリのクローン機能」「パスキー対応」「極大フォント表示」「折りたたみデバイス対応強化」など - GIGAZINE



◆「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」のプレビュー

2022年のGoogle I/OでPixel 7やPixel 7 Proについて触れられたように、今回のGoogle I/OではPixel 8やPixel 8 Proについての情報が明かされる可能性があります。2023年3月のリークによると、Pixel 8 Proのカメラバーは3つのレンズが1つの楕円形のエリアに統合され、フラッシュライトの下には丸い謎のセンサーが配置されていることが示されています。

リークされた「Pixel 8 Pro」に謎の新センサーあり - GIGAZINE



◆大規模言語モデル「PaLM 2」や対話型AI「Bard」の拡張

近年のGoogleはAI開発に注力しており、Google I/O 2023では最新の大規模言語モデル「PaLM 2」を発表する予定だと報じられています。PaLM 2には100以上の言語が含まれており、幅広いコーディングや数学、クリエイティブライティングのテストなどが行われているとのこと。

また、2023年3月に一般公開された対話型AI「Bard」の機能拡張や、Google WorkspaceでのAIを使った新機能なども発表されるとみられています。

Googleが最新の大規模言語モデル「PaLM 2」や生成AIを用いたGoogle Workspaceの新機能を「Google I/O 2023」で発表予定 - GIGAZINE



◆その他

現地時間の2023年5月9日、ファストフードチェーンのウェンディーズがドライブスルーの自動注文を実現するためのAIソリューション「Wendy's FreshAI」について紹介し、Google Cloudとの提携を拡大することを発表しました。このWendy's FreshAIについての詳細が、Google I/Oで発表される予定だとされています。

ウェンディーズがGoogleのジェネレーティブAIでドライブスルーを自動化する「Wendy’s FreshAI」を発表 - GIGAZINE