米外為市場サマリー:米CPIの発表を控えるなか一時135円30銭台に上昇

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 9日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=135円23銭前後と前日に比べ10銭強のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=148円23銭前後と同40銭強のユーロ安・円高だった。
 
 4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を10日に控えるなか、インフレ圧力の強さを示す内容となれば米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの見方から米長期金利が上昇したことがドルの支援材料となった。日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りに押し上げられるかたちで、ドル円相場は一時135円36銭まで上伸した。その後は持ち高調整の動きなどから134円90銭台に軟化する場面もあったが、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁がイベントで「FRBは利上げを終えたとは言っていない」と発言し、年内の利下げ転換に否定的な見解を示したことが支えとなって再びドルが強含んだ。一方、ユーロは足もとで上昇していた反動から軟調な展開だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0962ドル前後と前日に比べて0.0040ドル強のユーロ安・ドル高だった。



出所:MINKABU PRESS