日本航空(JAL)は、羽田空港の訓練施設で客室乗務員(CA)の体験プログラムを開催した。

プログラムは親子向けの午前の部と、1名から参加できる午後の部の2回開催し、各回20名を募集した。午後の部には、10代から60代まで幅広い世代が参加。CAが実際の訓練に使用している羽田空港のJALテクニカルセンターで、制服を着用して保安業務や機内サービスを体験した。

参加者は5名ほどのグループに分かれ、モックアップなどを使って順番に各業務を体験。酸素マスクや救命胴衣の正しい使用方法を説明するセーフティデモでは、現役CAから「お客様全員から見えているか、死角になっていなるところがないか意識します」などとレクチャーを受けた。実際に救命胴衣を身に付け、膨らませる体験もした。

ドリンクサービス体験では、ポットをカートに乗せる際、万が一中身がこぼれても乗客にかからないように注ぎ口を内側に向けるといった配慮も。多くのドリンクを積載するカートの重さは国内線でも75キロほどになり、機内食を積み込む国際線ではさらに重くなると説明を受けると、参加者は驚いた様子だった。カートは縦長でバランスが崩れやすいため、「下段に重い物を入れて重心が低くなるようにしています」という、乗客目線ではなかなか気付かないポイントの説明もあった。

体験会はJALマイレージバンク(JMB)会員向けで、参加費は1名20,000マイルだった。JALは日常生活でマイルを貯める・使うシーンを拡大する「JALマイルライフ構想」を推進しており、今回のイベントもその一環。このほか、CAによる就活生向けのヘアメイク講座、グランドスタッフによるオンラインおもてなし講座など、マイルを使った各種体験イベントを不定期に開催している。

▲CAが手荷物収納棚のロックを確認する道具「TanaOS(タナオス)」を説明▲救命胴衣を身に着けて膨らませる体験をする参加者▲ドリンクサービスを体験する参加者▲機内アナウンスを体験する参加者