ブライトンに敗れたチェルシー photo/Getty Images

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成績不振から指揮官グレアム・ポッターを解任し、ひとまずクラブOBフランク・ランパードの指揮官復帰を決めたチェルシー。だが、まだ混乱が止まる気配はない。

15日にはプレミアリーグ第31節でブライトンと対戦したが、チームとしての完成度には大きな差があった。シーズン途中にポッターを引き抜かれながらも、ブライトンは後任のロベルト・デ・ゼルビがさらにチームをアップデート。やるべきことが明確で、選手たちは踊るように少ないタッチで攻撃を展開していく。

今回はチェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジでの戦いだったが、チェルシーは前半だけで12本のシュートを浴びている。データサイト『Opta』によると、チェルシーがホームでのリーグ戦で前半に12本もシュートを許すのは2003‐04シーズン以降では初のことだという。

2004‐05シーズンにはジョゼ・モウリーニョの下で失点を僅か15に抑えるなどスタンフォード・ブリッジには要塞のイメージもあったが、それも昔のことだ。最終的にこのゲームはブライトンに計26本のシュートを許しており、プレミアBIG6と呼ばれてきたクラブとしては受け入れられない内容だ。

スコアは1−2と僅差での敗北だったが、内容はブライトンが明らかに上だ。2点で済んで助かったと見るべきだろう。

翌週に控えるレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグに向けて一部主力を温存する戦いだったのは確かだが、中堅クラブのブライトンにホームで自由にボールを繋がれる展開はサポーターも受け入れられないだろう。

トッド・ベーリー氏をオーナーに迎えた船出はかなり厳しいものとなっているが、チェルシーはここからどうチームを立て直すのか。今は答えが見えない。