ブライトンの三笘薫【写真:Getty Images】

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ブライトンはチェルシーに2-1で逆転勝利 三笘は先発フル出場

 イングランド1部ブライトンは現地時間4月15日、プレミアリーグ第31節でチェルシーと対戦し、2-1で勝利した。

 日本代表MF三笘薫は先発フル出場を果たしたなか、チェルシーの守備陣を相手に切れ味鋭いドリブル突破で存在感を発揮。海外記者は、約810億円の巨額を投資したチェルシーに対し、約4億円でブライトンに加入した三笘が「最も価値のある選手」と断言し、適切な発掘について「これ以上の例はない」と称賛を送っている。

 今シーズン日本人最多得点記録を更新する7ゴールをマークしている三笘は、強豪チェルシー戦でも左ウイングで先発を飾った。前半8分、左サイドでボールを受けた三笘は対峙したDFトレボ・チャロバーとのデュエルを力強いドリブル突破で制すると、そのままペナルティーエリア内へと侵入。フリーのMFアレクシス・マック・アリスターへとラストパスを送るが、シュートは惜しくもゴール右へと逸れた。

 前半13分にMFコナー・ギャラガーに先制点を奪われてビハインドを背負ったが、同26分には三笘が再び左サイドでボールを持つと、切れ味鋭いカットインでチェルシーの守備陣2人を置き去りにし、ゴール前で相手GKケパ・アリサバラガと1対1になる決定機を迎えるが、右足で放ったシュートはコースを読まれ、弾かれてしまった。その後、同42分にFWダニー・ウェルベックのゴールで同点に追い付くと、後半24分にMFフリオ・エンシソの圧巻のミドルシュートで逆転に成功し、敵地で2-1と競り勝った。

 得点には絡まなかったものの、強豪チェルシーを相手に際立ったパフォーマンスを発揮した三笘に対し、トルコ人ジャーナリストのムスタファ・デミルタシュ氏は公式ツイッターで「チェルシーは今季だけで5億5000万ユーロ(約810億円)を費やしたが、ピッチで最も価値のある選手だったのは明らかに、300万ユーロ(約4億円)でブライトンに移籍したカオル・ミトマだった。正しい発見が、大きな距離を縮める方法に関して、これ以上の例はない」と惜しみない称賛を送っている。

 チェルシーは莫大な移籍金を投資し、ワールドクラスの選手たちを集めているものの、今季は11位に沈んでおり、見合った結果を残せていない。一方、ブライトンは三笘を筆頭に、自チームでブレイク選手を発掘しており、限られた資金で飛躍的な成功を収めている。(FOOTBALL ZONE編集部)