鬼怒川温泉の春の訪れを告げる風物詩「鬼怒川ライン下り」の営業が15日から始まりました。

 鬼怒川ライン下りは船頭が長い棒状の櫂を使って漕ぐ小舟に乗り、東武鬼怒川温泉駅近くの船乗り場から6キロ下流までおよそ40分をかけて下るものです。

 今シーズンの営業が始まった15日は、あいにくの雨となり客足はまばらでしたが、雨がっぱを着用した乗客は船頭による案内を楽しみながら渓谷の美しさに見入っていました。

 一方、先月(3月)、京都府の保津川で川下りの舟が転覆し船頭2人が死亡した事故を受けて、安全対策への関心が高まっています。

 鬼怒川ライン下りでは開業以来、事故が起きたことはありませんが、乗客の安全に向けて訓練などさまざまな対策を行っています。