JR烏山線が開業して4月15日で100周年です。記念のヘッドマークを付けたセレモニー列車が運行するなど地域をあげて祝いました。

 烏山線は1923年宝積寺と烏山駅の間のおよそ20キロで開業しました。

 「からせん」の愛称で親しまれ100周年を迎えた15日、宝積寺駅では宇都宮白楊高校の生徒たちが見送る中、記念のヘッドマークを付けたセレモニー列車が出発しました。

 車内アナウンスでは普段は行っていない沿線の観光スポットなどを紹介していました。また、仁井田駅の前にある高根沢高校では校舎から生徒たちが手を振って100周年に華を添えました。

 烏山線を巡ってはJRが収支が厳しいローカル路線として公表しています。2021年度の1日当たりの乗客の平均は1140人で、人口の減少などで35年前と比べると半数ほどに落ち込んでいます。

 烏山駅には烏山高校の生徒などおよそ300人が出迎え100周年を祝いました。

 記念のヘッドマークは8種類つくられましたが、乗客にはJRの職員が手作りした同じデザインのコースターが記念に配られました。

 節目の年を迎え、JRや沿線の地域では烏山線沿線の魅力を再発見し利用客の増加につなげたいと話しています。