G7広島サミットに伴って6月に日光市で開かれる関係閣僚会合に向けて警察などは13日、会場の近くの中禅寺湖で遊覧船を使った不審者や不審物の対処訓練を訓練を行いました。

 日光市では6月の24日と25日に、G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が開かれます。開催まで2カ月あまりとなった13日の訓練は会場となるホテル、ザ・リッツ・カールトン日光に遊覧船の爆破を予告するメールが届いたという想定で行われました。

 訓練には警察官のほかホテルや遊覧船を運営する会社のスタッフなど合わせて100人が参加。船着き場に到着した遊覧船から乗客を避難誘導させます。その後「船を出せ」とナイフを持って暴れる不審者を駆け付けた警察官が取り押さえました。さらに、防護服を着た警察の爆発物処理班が紙袋に入った爆発物を船の外に運び出す訓練も行われました。

 栃木県が政府などによる国際会議の開催地になるのは今回が初めてで、警備体制を万全にしようと関係機関が連携して対応に当たりました。

 このほか、ホテルと遊覧船のスタッフを対象とした不審者への対応訓練も行われました。参加した人たちは自分の身の安全を守りながら不審者にどう対応したらいいのか真剣に学んでいました。