自転車で転び怪我をした女性を保護して大きな交通事故を未然に防いだとして、宇都宮東警察署は11日、宇都宮市の中学生に感謝状を贈りました。  

 感謝状が贈られたのは宇都宮市御幸ヶ原にある鬼怒中学校3年生の小寺燦太さん14歳です。小寺さんは4月3日の午後4時50分頃、塾に行くため工業団地の交差点で信号待ちをしていたところ 後ろで60代の女性が自転車とともに倒れていたのを見つけ近くの交番まで連れて行きました。

 交番は警察官が巡回中で誰もいなかったため、痛みなどでパニック状態になっていた女性に代わりインターホンを使って警察に通報。その後、警察官と救急車が到着するまでの間、痛がる女性を励ましたということです。

 小寺さんは小学生の頃から続けているラグビーで人のためになる行動をすることが身に付き「当たり前のことをしただけ」と振り返りました。

 感謝状を贈った篠原勝弘署長は「困っている人に手を差しのべてもらえて大変ありがたかった。やさしさや思いやりの心を大切にして、伸ばしていってほしい」と勇気ある行動を称えました。