日本とメキシコが今年(2023年)、国交正常化135年を迎えました。未来に向けた取り組みに向けて6日、メキシコ大使館で交流会が開かれ、栃木県を代表する郷土料理がサステナブルな料理として紹介されました。

 この取り組みはSDGsに代表されるサステナブル、持続可能な取り組みが世界的に進む中、ともにテーブルを囲み未来へのアイディアを共有しようと行われている「table for sustainability」の一環で行われたものです。

 会場にサステナブルな料理として登場したのが栃木県を代表する郷土料理の「しもつかれ」です。しもつかれの魅力を発信する団体「しもつかれブランド会議」のメンバーらがメキシコのスパイスを混ぜたサルサソース風のものなどアレンジしたしもつかれを振る舞いました。

 しもつかれは正月に食べた鮭の頭や、節分の残りの豆などを使った昔から受け継がれるサステナブルなとちぎの郷土料理です。初めてしもつかれを口にした領事や大使館の職員などは、その味だけでなく作り方にも興味津々の様子でした。

 このほか、仲卸業者、養殖業者、すし職人などが日本とメキシコをつなぐとされるマグロについて発表しました。回遊魚であるマグロは日本とメキシコでつながっていて、どちらかの国で乱獲してしまうともう一方の国で獲れなくなってしまうといいます。参加した人たちは、さまざまな立場を超えて料理や文化をはじめ持続可能な社会について考えをめぐらせていました。