医薬品メーカーの宇津救命丸が、創業の地、高根沢町に本社機能を移転し12日、セレモニーが行われました。

 セレモニーには宇津救命丸の宇津善行社長や地元の関係者などおよそ40人が出席し本社の移転を祝いました。

 夜泣きやかんむしに効くとされる子ども用の薬を製造販売する宇津救命丸は、自社工場がある高根沢町上高根沢で1597年に創業しました。その後、本社は東京に移りましたが新型コロナウイルスの影響でオンラインで仕事ができる環境が整ってきたことを受け創業の地で地域活性化に貢献しようとおよそ64年ぶりに高根沢町に本社機能を戻すことを決めたということです。

 加藤公博町長は400年以上続く老舗企業の帰還に歓迎の言葉を述べました。本社移転に伴い営業や総務、マーケティングなど東京にある全ての部門を現在の高根沢工場の敷地内に移します。

 そして新たな試みとして県内企業と連携して新商品の開発を進めるとともに地域人材の雇用も検討しているということです。