入学式のあとに心配されるのが、まだ通学に慣れていない子どもたちの交通安全対策です。壬生町では、警察と連携した新たな取り組みが始まっています。

 壬生町北小林にある新興住宅地の道路には自動車のスピードが出過ぎないようにするためハンプと呼ばれる盛り上がりが設置されています。これは、壬生町と警察、そして地元の自治会が協議し3月24日から県内で初めてスタートした交通安全対策です。

 この区域は最高速度が時速30キロまでに制限されていて、住宅地に子育て世代が多くドライバーに運転をより気をつけてもらうため速度制限に加えてハンプを置いたということです。

 2021年に千葉県八街市で発生した小学生の列にトラックが突っ込む事故を受け国が全国の通学路で緊急点検を行った結果、約7万6000の危険個所が判明しました。県内では1321カ所のうち、約79%にあたる1038カ所の安全対策が完了していて、ガードレールの設置や、ボランティアによる見守り、ルートの変更などの対策が行われています。

 栃木県警察本部では4月19日までの10日間を新入生を対象にした対策の強化期間としていて、各地で交通安全教室の開催や保護者、学校と連携した合同パトロールを行います。