WBC決勝の米国戦に登板した戸郷翔征、高橋宏斗、今永昇太(左から)【写真:Getty Images】

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マイコラスは米国代表としてWBCに出場した

 元巨人で、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に米国代表として出場したマイルズ・マイコラス投手(カージナルス)。決勝で対戦し、世界一に輝いた野球日本代表「侍ジャパン」について「本当に多くの才能が揃っていた。僕としては、彼らがもっとMLBに来ることができればいいのになって思うよ」と実力を称えた。

 マイコラスは、MLB通算218本塁打のトッド・フレイジャー氏やMLB通算188本塁打のAJ・ピアジンスキー氏らがホストを務めるポッドキャスト番組「ファ―ル・テリトリー」に出演。決勝戦で侍ジャパンと対戦したことを振り返った。

「米国代表の打者たちに日本の投手陣の球種など何か伝えたことはあるか?」と聞かれると「特にそこまではしていないかな。僕らの打線は本当に素晴らしい選手が集まっていたから。スカウティングレポートもあったし、オオタニやダルビッシュとは対戦したこともあるだろう。見たことがない選手と対戦する場合、今回のように先発の左腕(今永)だったりその後に救援で出て力強い球を投げていた投手たちだったり、いい直球を投げる初対戦の投手の攻略は難しい」と話した。

 さらに「僕が打者たちに対して絶対にしたくないのは、『彼ら(侍ジャパンの投手陣)はこういう投球を君にしてくるよ』って伝えること。結果的にそれがうまくいかなかったら、自分のせいだと僕なら感じるからね(苦笑)。唯一伝えたのは、(侍ジャパンに限らず)相手がどのチームの場合にでも言えることだけど、日本チームの中でも若い投手たちに対していいスイングをすれば、彼らは委縮してストライクを少し投げられなくなって、四球を選びやすくなる。確かトレイ(ターナー)の(2回の)本塁打の後には、ストライクが投げにくくなっていたんじゃなかったかな」と分析した。

 とはいえ、日米両国を知る右腕も称えたNPB選手たちの高い才能。強打者相手に見せた気迫の投球は、大きな印象を刻んだ。(Full-Count編集部)