【▲ 国際宇宙ステーションに到着したクルードラゴン「エンデバー」(Credit: NASA TV)】


【2023年3月3日18時11分】日本時間2023年3月3日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の有人宇宙飛行ミッション「Crew-6(クルー6)」の4名を乗せたクルードラゴン宇宙船「エンデバー(Endeavour)」が国際宇宙ステーション(ISS)に無事到着しました。4名は2023年秋までの約6か月間に渡ってISSに滞在する予定です。


既報の通り、クルードラゴン「エンデバー」は2023年3月2日14時34分(日本時間・以下特記なき限り同様)に、米国フロリダ州のケネディ宇宙センター39A射点から「ファルコン9」ロケットで打ち上げられました。地球を周回しつつ1日ほどかけて高度を上昇させたエンデバーは、日本時間2023年3月3日15時40分にISSの前方にある「ハーモニー」モジュール上方へドッキングすることに成功しました。当初、ドッキングは同日15時17分頃の予定でしたが、NASAによるとクルードラゴン宇宙船のドッキングフックのセンサーで起きた障害に対応する必要が生じたため、予定よりも20分余り遅れてのドッキング成功となりました。


エンデバーにはNASAのスティーブ・ボーエン(Stephen Bowen)宇宙飛行士とウォーレン・ホバーグ(Warren Hoburg)宇宙飛行士、UAEのスルタン・アル・ネヤディ(Sultan Al Neyadi)宇宙飛行士、ロスコスモス(Roscosmos)のアンドレイ・フェジャーエフ(Andrey Fedyaev)宇宙飛行士が搭乗していました。宇宙船とISS船内を隔てるハッチの開放はドッキングから約2時間後の同日17時45分に始まり、4名はISSに乗船。現在ISSのコマンダー(船長)を務めているロスコスモスのセルゲイ・プロコピエフ(Sergey Prokopiev)宇宙飛行士らISSに滞在中の7名と合流しました。


【▲ ISSで合流したCrew-6の4名と長期滞在中の7名、合計11名の宇宙飛行たち(Credit: NASA TV)】


なお、現在ISSに滞在している宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若田光一宇宙飛行士ら「Crew-5」ミッションの4名は、ISSに到着したCrew-6の4名と交代して地球へ帰還します。JAXAによると、若田飛行士らを乗せたクルードラゴン「エンデュランス(Endurance)」は2023年3月9日以降にISSを離れる予定ということです。


 


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Image Credit: NASA TVNASA - NASA’s SpaceX Crew-6 Mission (NASA Blogs)JAXA - 国際宇宙ステーション長期滞在クルー若田光一宇宙飛行士搭乗のクルードラゴン宇宙船(Crew-5)のISS離脱日について

文/sorae編集部