「レジオネラ菌3700倍」湯替え年2回の老舗旅館、社長の「甘く見ていた」発言に「無知にも程が」戦慄するSNS
記者会見で謝罪する大丸別荘の山田真社長(写真・共同通信)
ここ数日メディアを騒がせている、福岡県筑紫野市の老舗旅館「二日市温泉・大丸別荘」が、大浴場の湯を年2回しか取り替えていなかった問題。2月28日には、大丸別荘の山田真社長が記者会見を開き、謝罪した。
「これまでの報道によれば、福岡県の条例で『連日使用型の循環浴槽は、すべての湯を取り替える作業を週1回以上おこなう必要がある』と決められていたところを、年2回の休館日にしか実施していなかったことが明らかになっています。加えて、消毒用塩素の注入も怠っており、2022年におこなわれた保健所の検査では、基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が検出されたとも伝えられました。
レジオネラ属菌は、河川や湖水、温泉などに生息している細菌です。感染すると『レジオネラ症』を引き起こし、過去には死亡例も報告されています。同館は1865年の創業で、昭和天皇も宿泊された歴史ある旅館でしたが、今回、ずさんな衛生管理体制が明らかに。世間にかなりの衝撃を与えました」(週刊誌記者)
28日の山田社長による記者会見では、2019年12月ごろに、利用客が少ないことを理由に「盆と正月の湯の入れ替えのみでいい」と従業員に指示したことが明らかになった。「私自身の法律に対する認識が甘かった。源泉かけ流しなので、ある程度お湯が入れ替わっているから大丈夫だと、軽く考えていた」と語った。
レジオネラ属菌に関しても「甘く見ていた。たいした菌ではないという認識があった」と語った。塩素の注入を怠っていた件は「においが自分の体質に合わず嫌いだった」と説明したが、県に報告する自主検査時には、塩素を投入していたとも明かしている。従業員から適切に対応するよう求める声もあがったというが、「そんなことをしなくても、うちは大丈夫だという間違った確信があった」という。
旅館側の意識の低さがあらためて露呈した会見内容となり、SNS上では戦慄する声が続出している。
《終わってるね。お金を払って風呂に入りにくるのにこれは完全たる裏切り。信用回復はもう無理だね。》
《温泉施設で最も注意しなければいけない衛生管理ができてない証拠。無知にも程がある。》
《ここが特別悪質なのか?業界的にあたりまえな事なのか?温泉行くの考えるよね??》
《大丸別荘の社長の記者会見 レジオネラ菌のこと無知すぎてびっくり お客様の命のことなんも考えていなかったんだ》
現在は営業を再開しているという大丸別荘。だが今回の騒動で、信頼回復までの道のりは、あまりにも遠くなってしまった。