産婦人科内診台での「迷惑行為」に医療メーカーが抗議声明 「人間の性に対する尊厳を傷つけるもの」
理美容や医療の設備機器、化粧品などを製造・販売するタカラベルモント(大阪市)は2023年2月10日、産婦人科で使用される検診台を使った不適切動画がSNSに投稿されたとして、「到底許容できるものではありません」などと公式サイトを通じて声明文を発表した。
「到底許容できるものではありません」
タカラベルモントは、公式サイトで「SNSで拡散された産婦人科検診台での迷惑行為に関して」と題した声明文を発表。「産婦人科で使用される検診台を使って撮影された不適切動画」がSNS上で拡散しているとした。
同社は、拡散している動画の製品は「産婦人科における診断・処置に使われる医療機器」であり、撮影場所についても「人間の命や性についての正しい理解と啓発を行うための施設であり、教育の場としても活用されている施設」だと説明し、以下のように述べた。
「今回の SNS 上での投稿は、誤った機器の取り扱い方、並びに多くの患者様への誤解を生むような表現であるばかりでなく、人間の性に対する尊厳を傷つけるものであり、到底許容できるものではありません。大変遺憾に思うとともに、強く抗議致します」
同社は、SNSの運営会社に対して、上記の動画内容に対する抗議と投稿の削除を要請し、SNS内での不適切な動画投稿への監視徹底を求めたとしている。
産婦人科で使われる検診台をめぐっては、性教育系YouTuberが2023年1月上旬、群馬県の観光施設に展示された検診台を使った不適切な動画をツイッターに投稿し、非難の声が寄せられていた。