崖っぷちのヤクルトに“バント”提言 大久保氏「得点率は変わらないかもしれないけど…」
【SMBC日本シリーズ2022第6戦】
● ヤクルト 0 − 3 オリックス ○
<10月29日 神宮>
ヤクルトは『SMBC日本シリーズ2022』第6戦で完封負けを喫した。シリーズ2勝3敗1分けとなり、30日の第7戦に敗れれば敗退が決まる崖っぷちに追い込まれた。
初回先頭の塩見泰隆が中安打で幸先よく出塁したものの、続く2番・青木宣親が二ゴロ併殺に倒れ凡退。4回と6回に山田哲人と村上宗隆が連続四球で出塁し、得点圏に走者を置く機会はあったが、終わってみれば1安打完封負けだった。
ヤクルトが完封負けを喫したのは、第4戦に続き今シリーズ2度目。第6戦は技巧派左腕の山粼福也に5回無失点と抑え込まれ、6回以降は宇田川優希、平野佳寿、山粼颯一郎、ジェイコブ・ワゲスパックの継投。第4戦同様に試合後半は球界トップクラスの威力を誇るパワーピッチに圧倒された。
◆ 強力投手陣に攻略するための最善策は…?
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大久保博元氏は、オリックス投手陣を称えつつ、「ヤクルトの打線が調子悪いんじゃなくて、これを打つのは大変です。チームとしての作戦を考えないと太刀打ちできないですね。連打なんかないですから」とコメント。
この試合では1回に青木が併殺に倒れた場面を除いて、3回二死一塁で塩見、4回一死一・二塁でオスナ、6回二死一・二塁でオスナと、ベンチとしても動く作戦を取り辛い場面だったが、大久保氏は「出塁した人をなんとか送って、1本のヒットで1点を取るような作戦を考えることですね。代走出して盗塁するだとか…」と、強力投手陣を攻略するための工夫が必要だと話した。
同じく番組に出演した野球解説者の齊藤明雄氏は、対峙する投手目線から「確実に得点圏に走者を進められるのが投手はイヤ。(ヤクルトは)1アウト与えてしまうけど、バッテリーにプレッシャーを与える意味でも、送りバントを積極的にやってもいいのでは」と持論を展開。
大久保氏もこの意見に同調し、「打たせて打席を重ねるのも得点率は変わらないかもしれない。だけど圧が違う。相手投手をストレスフリーでいかせるのか、ストレスかけながらゲームを進めるのか。(齊藤)明雄さんが言われたように、地味だけど圧をかけながら最後に疲れ果てさせるしかないでしょうね」と、やはり犠打の有効性を述べた。
今季のヤクルトのチーム犠打数は、巨人に次いでリーグ2番目に少ない「86」。単純比較はできないが、日本シリーズでもオリックス8本に対しヤクルト2本と、明確にチームカラーの差が現れている。
球団史上初の日本シリーズ連覇へ後がなくなり、第7戦は犠打も積極採用しながら試合を進めるのか、足攻も絡めた機動力野球を展開するのか…。崖っぷちに追い込まれた高津ヤクルトの采配に注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』
● ヤクルト 0 − 3 オリックス ○
<10月29日 神宮>
ヤクルトは『SMBC日本シリーズ2022』第6戦で完封負けを喫した。シリーズ2勝3敗1分けとなり、30日の第7戦に敗れれば敗退が決まる崖っぷちに追い込まれた。
初回先頭の塩見泰隆が中安打で幸先よく出塁したものの、続く2番・青木宣親が二ゴロ併殺に倒れ凡退。4回と6回に山田哲人と村上宗隆が連続四球で出塁し、得点圏に走者を置く機会はあったが、終わってみれば1安打完封負けだった。
◆ 強力投手陣に攻略するための最善策は…?
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大久保博元氏は、オリックス投手陣を称えつつ、「ヤクルトの打線が調子悪いんじゃなくて、これを打つのは大変です。チームとしての作戦を考えないと太刀打ちできないですね。連打なんかないですから」とコメント。
この試合では1回に青木が併殺に倒れた場面を除いて、3回二死一塁で塩見、4回一死一・二塁でオスナ、6回二死一・二塁でオスナと、ベンチとしても動く作戦を取り辛い場面だったが、大久保氏は「出塁した人をなんとか送って、1本のヒットで1点を取るような作戦を考えることですね。代走出して盗塁するだとか…」と、強力投手陣を攻略するための工夫が必要だと話した。
同じく番組に出演した野球解説者の齊藤明雄氏は、対峙する投手目線から「確実に得点圏に走者を進められるのが投手はイヤ。(ヤクルトは)1アウト与えてしまうけど、バッテリーにプレッシャーを与える意味でも、送りバントを積極的にやってもいいのでは」と持論を展開。
大久保氏もこの意見に同調し、「打たせて打席を重ねるのも得点率は変わらないかもしれない。だけど圧が違う。相手投手をストレスフリーでいかせるのか、ストレスかけながらゲームを進めるのか。(齊藤)明雄さんが言われたように、地味だけど圧をかけながら最後に疲れ果てさせるしかないでしょうね」と、やはり犠打の有効性を述べた。
今季のヤクルトのチーム犠打数は、巨人に次いでリーグ2番目に少ない「86」。単純比較はできないが、日本シリーズでもオリックス8本に対しヤクルト2本と、明確にチームカラーの差が現れている。
球団史上初の日本シリーズ連覇へ後がなくなり、第7戦は犠打も積極採用しながら試合を進めるのか、足攻も絡めた機動力野球を展開するのか…。崖っぷちに追い込まれた高津ヤクルトの采配に注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』