「台湾安倍晋三友の会」の設立大会に臨む同会の陳唐山会長(左)ら=facebook.com/tangshan.chenから

写真拡大

(台北中央社)企業家らによる民間団体「台湾安倍晋三友の会」の設立大会が11日夜、台北市内のホテルで開かれた。会長を務める陳唐山(ちんとうざん)元外交部長(外相)は、台日間の交流、協力がより密接になることを願うとし、台湾への留学を志望する日本人に奨学金を給付する方針を示した。

亡くなった安倍氏の遺志を受け継ぎ、台日関係の深化、台湾海峡の安全、地域の平和確保を目指す同会。陳氏が会長を、企業家の黄文局氏が発起人代表を務める。

奨学金は安倍氏を追悼する新聞広告掲載のために集めた費用の余剰金を運用する方針で、少なくとも20人に支給できるという。来年度は1人当たり最高100万円を支給する。同会は奨学金を通じて次世代の「知台派」を育成したいとしている。

設立大会には、台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会の蘇嘉全(そかぜん)会長や日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表(大使に相当)らも出席した。

(陳俊華/編集:楊千慧)