前から2両目が「サイクルトレイン」に設定されます。

4月の実証実験をうけ


近鉄志摩線の電車(画像:写真AC)。

 近畿日本鉄道は2022年8月10日(水)、三重県の山田線・鳥羽線・志摩線の松阪〜賢島間で、自転車を解体せずに車内に持ち込める「サイクルトレイン」を通年で実施すると発表しました。開始は9月3日(土)です。

 三重県と沿線自治体では観光振興の取り組みとして、4月中旬に同区間で実証実験を実施。この結果をうけ、本格実施へ移行します。

 平日は五十鈴川〜賢島間で9時台から14時台まで、土休日は松阪〜賢島間で8時台から17時台まで、対象の22駅で乗降する場合に利用できます。年末年始やGWなど多客期には、サイクルトレインを利用できない日が別途設定されます。

 自転車が持ち込めるのは前から2両目。事前予約は不要で、持ち込みに追加料金もかかりません。ただし、利用には固定ひもなどの固定具を持参し、乗車時は手すりなどに自転車を固定する必要があります。

 沿線自治体では国指定の「ナショナルサイクルルート」のひとつでもある「太平洋岸自転車道」を地域活性化につなげるべく、レンタサイクルの拡充をはじめ、サイクルツーリズムの促進に力を入れており、今回のサイクルトレインもその一環です。