ボーイング787、1年3か月ぶりに納入再開へ アメリカン航空むけの機体が“復活初号機”に
日本企業にとっても“朗報”です…。
日本企業が製造に多く参画
アメリカの航空機メーカー、ボーイング社が2022年8月10日、同社の主力複通路旅客機「787」の納入を約1年3か月ぶりに再開したと発表しました。納入再開初号機は、アメリカン航空むけの787-8「N880BJ」です。
納入再開初号機となった787-8「N880BJ」(画像:ボーイング)。
ボーイング787はFAA(アメリカ連邦航空局)から製造時の品質に問題があるとされ、これをうけボーイング社では納入をストップし、調査にあたっていました。ボーイング社は今回「厳格な仕様と規制要件に準拠していることを確認するため、徹底した機械的分析、検証、再作業を経て今回の納入再開に至った」とし、「すべての要件と最高水準を満たす機体を確実に提供しつづけていくことを保証するため、当局、顧客、サプライヤーとの透明性のある議論維持に引き続き取り組む」といったコメントを発しています。
ボーイング787はローンチカスタマーであるANA(全日空)のほか、国内ではJAL(日本航空)の主力機のひとつ。JAL傘下のLCC(格安航空会社)のZIPAIRも、この機を使用しています。同型機は、主翼を三菱重工、川崎重工、スバルの3社が製造するほか、東レがボーイング社と共同開発した複合材料が使用されているなど、日本の関わりが深いモデルでもあります。