29年前の8月12日、名古屋市営地下鉄鶴舞線が全通し、名鉄犬山線と直通運転を開始しました。

路線の両端で名鉄と直通運転


開業時から鶴舞線で活躍する3000系電車(画像:写真AC)。

 今から29年前の1993(平成5)年8月12日。名古屋市営地下鉄鶴舞線の庄内緑地公園〜上小田井が開通し、全通を迎えました。同時に、上小田井駅を通じて名鉄犬山線との相互直通運転が開始。地下鉄車両が犬山駅まで乗り入れるようになりました。

 鶴舞線は1977(昭和52)年に最初の区間、伏見〜八事が開通。翌年には赤池まで延伸、その次の年には名鉄豊田線が全通し、直通開始。名鉄としては念願の名古屋都心乗り入れが実現したのです。北側へは1984(昭和59)までに庄内緑地公園までが延伸開業しました。

 そこから9年。最後の1駅間、上小田井駅までが開業し、鶴舞線は両側から名鉄が乗り入れる形となりました。同様の”両側直通”の形態は、東京メトロ千代田線・半蔵門線・南北線・副都心線、都営浅草線などがあります。

 ちなみに直通運転開始の2年前まで、上小田井駅という駅は無く、川を越えた北側に「平田橋駅」という小さな駅がありました。鶴舞線の延伸、乗り入れに合わせて付近は高架化され、平田橋駅を移設開業する形で上小田井駅は生まれたのです。名鉄犬山線では上小田井・中小田井・下小田井と、同地名の駅がテンポよく連続することになりました。