シグマ、フルサイズミラーレスカメラ用レンズ「SIGMA 20mm F1.4 DG DN」「SIGMA 24mm F1.4 DG DN」発売
シグマは、フルサイズミラーレスカメラ用レンズのArtライン「SIGMA 20mm F1.4 DG DN」「SIGMA 24mm F1.4 DG DN」を2022年8月26日に発売する。それぞれLマウント用、ソニー Eマウント用をラインアップ。希望小売価格は以下の通り。
- SIGMA 20mm F1.4 DG DN:税込152,900円
- SIGMA 24mm F1.4 DG DN:税込132,000円
SIGMA 20mm F1.4 DG DN
SIGMA 20mm F1.4 DG DNは、高い点像再現性を求められる星景撮影でプロ・ハイエンドユーザーの理想に応える描写力を実現。15群17枚というレンズ構成にSLDガラス2枚、非球面レンズ3枚を採用することで諸収差を補正、開放F値1.4での撮影から高い点像再現性を達成しており、画面中央から周辺まで像が流れずクリアで高い均一性を発揮する。
特に、シグマ最大級の大型両面非球面レンズによりサジタルコマフレアと像面湾曲を徹底的に抑えこむことで、超広角20mmの画角を最大限に活かしながら画面の隅々まで小さな星を一点一点描き出すという。これまでに様々な大口径超広角レンズ、大口径レンズを製造してきた設計技術のノウハウと、シグマ唯一の生産拠点・会津工場が誇る高精度な加工技術があるからこそ実現できた究極の星景撮影レンズだという。
シグマの製造加工技術とミラーレスカメラに最適化した設計により、これまで困難であった大口径超広角レンズへのフロントフィルター装着が可能になった。フィルターホルダーを標準装備しているため、フロントフィルターとリアフィルターを撮影シーンに合わせて使い分けたり、併用したりすることで大口径超広角レンズの表現の幅を広げるという。特に星景撮影などで、フロントに光害カットフィルター、リアにソフトフィルターといった、自在なフィルターワークを叶える。
新規搭載の「MFLスイッチ」により、不意にフォーカスリングに触れてもピントの位置がずれる心配なく撮影に集中できる。また、レンズ鏡筒部には、夜間の星景撮影での気温低下時に、レンズ内部に結露が発生するのを防ぐレンズヒーターを適切に装着するための「レンズヒーターリテーナー」を採用。レンズ鏡筒に巻きつけるレンズヒーターがレンズ前面に飛び出して、画面周辺のケラレ発生を防止。ショートフランジバックを活かした設計によりもたらされた小型軽量のレンズボディには、そのコンパクトな見た目からは想像できないほどの機能を備え、まさに星景撮影に最適だとしている。
レンズボディはパーツ同士の結合部やボタン部分をシーリングした防塵防滴構造※を採用。さらに、レンズ最前面に撥水防汚コートを施しているので星景撮影などの撮影環境下でも安心して使用できる。意図しない操作を防ぐ絞りリングロックスイッチやMFLスイッチ、脱落防止のロック機構と滑り止めのラバーパーツを採用した付属の花形フードは、あらゆる撮影シーンで確実な操作をサポートする。
※防塵・防滴に配慮した構造となっており、小雨などでの使用は可能だが、防水構造ではない
また、絞りリングクリックスイッチで絞りリングのクリックのON/OFFを切り換えることができ、クリックの音と感触を楽しむことも、動画撮影時のスムーズな絞り操作もレンズ1本で可能。プロフェッショナルユースにも耐えうる耐久性や各操作部の良好な感触、こだわりのアクセサリーによって、細部に至るまで撮影機材として求められる価値を追求した高いビルドクオリティを備えているとしている。
SIGMA 24mm F1.4 DG DN
SIGMA 24mm F1.4 DG DNは、星景撮影にも十分対応できるクラス最高レベルの光学性能を備えた24mm。F1.4大口径広角レンズのコンパクトなボディに、様々なシーンの撮影に対応する充実の機能とビルドクオリティを実現した。
14群17枚のレンズ構成にFLDガラス2枚、SLDガラス1枚、非球面レンズ4枚を採用し、諸収差を徹底的に補正する。特にカメラボディ側の補正でカバーできないサジタルコマフレアの抑制に注力し、点像再現性も向上した。さらに画面周辺部での二線ボケを抑えるとともに、初期設計段階からの検証を通したフレア・ゴースト対策に加え、スーパーマルチレイヤーコートとナノポーラスコーティング(NPC)の採用により、開放付近で特に高い逆光性能を発揮するという。
性能の高さがシビアに要求される星景撮影にも十分対応できるクラス最高レベルの光学性能とF1.4の明るさ、標準ズームのワイド端に多い24mmという親しみやすい画角の組み合わせで、星や夜景、室内はもちろん、収差の少なさを最大限に活かした建築や風景まで、あらゆる場面に対応するとしている。Art F1.4のラインアップでも随一汎用性を誇るという。
SIGMA 24mm F1.4 DG DNはArt F1.4ならではの光学性能を持つ大口径広角レンズを実現し、コンパクトで携帯性と使い勝手に優れているという。加工難易度の高い形状の非球面レンズをはじめとする各硝材の最適な配置に加え、ショートフランジバックによる設計自由度を活かした全体のパワー配置やフォーカスレンズ配置にもこだわり、小型化を実現。また、鏡筒の径をミニマムに抑えたうえで外観の金属パーツやバヨネットマウントなど、各種パーツを1g単位で軽量化した。用途や場所を限定することなく、アウトドアや旅行、ストリートで撮影を楽しめるとしている。
主題にフォーカスしながら周辺環境の情報を取り込むのにも適した24mmはドキュメンタリーやポートレート撮影でも威力を発揮。プロユーザーから大口径広角単焦点は初めてのユーザーまで、光学性能だけでは満足しない、実用性を重視する全ての人に無限の可能性を提供するとしている。
フロントフィルターを装着できるほか、リア側にシートタイプのフィルターを装着できるリアフィルターホルダーや、フォーカスリング操作を無効化することで誤操作防止に役立つ新搭載のMFLスイッチなど、星景撮影に便利な機能を搭載。Artラインに共通の防塵防滴構造とレンズ最前面への撥水防汚コートにより、厳しい環境下でも安心して使用できるという。
さらにフォーカスモード切換えスイッチ、カメラから任意の機能を割り当てられるAFLボタン※、クリックのON/OFFを切り換えられる絞りリングクリックスイッチ、意図しない操作を防ぐ絞りリングロックスイッチを実装し、直感的で自由度の高い操作が可能。また、付属の花形フードにはロック機構を採用し、意図しない脱落を防止。ステッピングモーターの採用で実現した高速で静粛なAFは静止画はもちろん動画撮影でも活躍するという。細部に至るまで撮影機材として求められる価値を追求し、ビルドクオリティにも妥協はないという。
※対応しているカメラに限る。また、カメラによって割り当てられる機能が変わる
主な仕様
(数値はLマウント用)
SIGMA 20mm F1.4 DG DN | SIGMA 24mm F1.4 DG DN | |
レンズ構成 | 15群17枚(SLD2枚、非球面レンズ3枚) | 14群17枚(FLD2枚、SLD1枚、非球面レンズ4枚) |
画角 | 94.5° | 84.1° |
絞り羽根枚数 | 11枚(円形絞り) | 11枚(円形絞り) |
最小絞り | F16 | F16 |
最短撮影距離 | 23cm | 25cm |
最大撮影倍率 | 1:6.1 | 1:7.1 |
フィルターサイズ | φ82mm | φ72mm |
最大径×長さ | φ87.8mm×111.2mm | φ75.7mm5mm×95.5mm |
質量 | 635g | 520g |