犬飼貴丈演じる上杉謙信の「ビート対決」や、“武将”それぞれが卵焼きをつくる調理実習など一風変わったエピソードが盛り込まれた『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』第2話(読売テレビ・日本テレビ系、毎週日曜よる10時30分から放送)。


本作は、戦国武将のクローン高校生たちが「学園の天下統一」を目指していく、青春あり、戦ありの学園天下獲りエンターテインメント。「旗印戦」がいくつも繰り広げられ、織田信長(永瀬廉)と豊臣秀吉(西畑大吾)に涙する場面もあったが、戦い以外のところでも見どころが多かった。俳優それぞれが常に“武将”のクローンとして演技をしているため、何度も見て新たな発見をする視聴者もいたようだ。



(以下、第2話ネタバレあり)



第2話では、冒頭から謎のビート対決。これは銀杏高校で一番強い人物を決める「旗印戦」の一コマ。派手な衣装でドラムを叩くドラジャ(緑川裕宇)の横で、手を合わせて目をつぶっている上杉謙信(犬飼貴丈)。教室では、“徳川四天王”である井伊直政(駿河太郎)、本多忠勝(阿部亮平)、酒井忠次(長田成哉)、榊原康政(内藤秀一郎)が最前列を陣取って「最高だよ!」と盛り上がっていた。これにはSNSでも「急に!?」「いきなり見せ場 」ととまどうコメントが殺到。黒田官兵衛(濱田岳)が話す通り、「戦いの手段は別に ケンカだけでない」のだ。


しかしドラジャの点数はなんと「100点」、“徳川四天王”たちも「はい 上杉終わった!」と声を揃える。誰もが感じた負けの予感に明智光秀(萩原利久)も「上杉く〜ん うぅ…」と泣いてしまう。明智光秀は、第1話では臆病で真面目そうなキャラクターだったが、いつのまにか上杉謙信と仲良くなっていたようだ。「仲良さそうで嬉しい」「可愛すぎる」とSNSでも話題となり、2人の動向に注目する視聴者も。


そんな教室に入ってきたのはバッハに扮した伊達政宗(三浦翔平)。またもやコスプレしており、泣いていた明智光秀も「誰?」と真顔。音楽にも精通していた黒田官兵衛からツッコミを受ける一幕も。


そして始まった上杉謙信の演奏。琵琶の名手と呼ばれた彼が見せた見事な音色はまさかの「2万8000点」で、上杉謙信は初勝利。しかもこの琵琶の演奏は、公式Twitterによると演じている犬飼貴丈が「本当に弾いている」とのこと。上杉謙信の演技をしながらにもかかわらず、このパフォーマンスはさすがだ。SNSでも「実際に弾いてるの凄すぎる」「顔が最高」「さすが」と絶賛の嵐だった。



戦いだけではなく、ふとした日常の中にも散りばめられた“武将”の名残り。クローンということで、気質は似ていてもどう生きていくのかはその人次第。これから誰と誰が組んで、どんな勢力図になっていくのか期待が高まる。




調理実習では、伊達政宗(三浦翔平)が“伊達巻”をつくるというお約束のような展開も。さらに、第1話で秀吉(西畑大吾)にことごとくセリフを奪われてきた恨みをはらすかのように、黒田官兵衛(濱田岳)が伊達政宗のセリフを横取りするシーンなど笑いが随所に散りばめられた。授業といえども、自由度の高い調理実習。“徳川四天王”らは仲良く集まっていたし(本多忠勝以外)、他の武将たちも思い思いの時間を過ごしていた。



みやび(山田杏奈)に褒めてもらいたい秀吉は、明智光秀(萩原利久)がつくった美味しい卵焼きを食べさせて「俺が作ったんやで」とニコっ。「あっ いや それは僕が…」という声が後ろで消えていくのが悲しい。この後、黒田官兵衛が一連の流れを見ていたことを明かすが、こんな場面でも常に周りを観察している“らしさ”が垣間見える。

そんな中、空気が少し違ったのは信長(永瀬廉)、本多忠勝(阿部亮平)、上杉謙信(犬飼貴丈)のグループ。本多忠勝が、お花で飾り付けたハート型の卵焼きを信長に食べさせようとしている。邪魔が許されない、ただならぬ雰囲気に引き気味の上杉謙信。フードの中からチラ見しつつも、自身の気配を消そうとする犬飼貴丈は、SNSでも「ここでも1人で絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男してて笑った」と話題に。犬飼貴丈が出演していたドラマ『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男』を思い出す視聴者も少なくなかっただろう。


こんな個性の強い武将たちに囲まれて、みやびは大丈夫だろうか。心配になってくるが、みやびには弥生(佐々木春香)と飛鳥(石田夢実)という“普通”の友人も存在する。あまりきちんと話を聞いてくれていないようだが、みやびの本音が聞ける貴重な時間だ。100年後の様子も垣間見えるとあって、未来のカフェシーンには今後も注目だ。さらに、保健の先生の再登場を願う声も。武将たちへの思いがけないアドバイスが聞けるかもしれない。


第3話予告では、信長と明智光秀の本能寺の変が蘇るかのような描写も。「基本怯えてて可愛すぎる」と“かわいい”キャラクターとして登場している明智光秀だが、「こんな可愛いのにやっぱり裏切るのかな」と不安の声も上がっている。萩原利久はどう演じていくのか、豹変も期待できる第3話は8月7日(日)よる10:30〜放送。



第2話のラストでは、徳川家康(小澤征悦)が、3分以内に武田信玄(満島真之介)を倒すという旗印を提出。

「まさか あの武田が こんな負け方をするとは…」

お互いにライバルと認めあってきた武田信玄が負けたことを信じられない上杉謙信(犬飼貴丈)。「次元が違いすぎる…」と上杉謙信の後ろに隠れる明智光秀(萩原利久)の姿も。

これから銀杏高校はどうなっていくのか。第3話あらすじが到着した。



【第3話あらすじ】

「旗印戦」ランキング1位の武田信玄(満島真之介)を、たった1分で倒した徳川家康(小澤征悦)。クラスメイトの武将たちは、信玄の空席を見ながら、家康の次のターゲットはランキング2位の豊臣秀吉(西畑大吾)なのではないかと、話をしている。そこへ、松葉杖をついた信玄が姿を現し、日下部みやび(山田杏奈)は心配顔。「まだ生きていたのかぁ」と声をかけた家康は、自分の靴を磨くように命令。言葉を失う信玄に代わって靴を磨いたのは、明智光秀(萩原利久)だった。


一方、理事長室では、理事長が楽しげな様子を見せていた。本来の歴史では、無敗を誇った家康が、唯一負けた相手が信玄だった。旗印戦では、いきなり歴史を覆す展開となっており、理事長は「目が離せんわい」とニヤリと笑う。

同じ頃、屋上では、一人佇む信玄の元へ、織田信長(永瀬廉)がやってくる。これからは日陰の道を歩くしかない、という信玄に、信長は「1度の敗北が、すべての敗北か?」と声をかけ、「風林火山」の旗を渡すのだった。


そんな中、みやびはある男に出会う。男は、武将たちをクローンとして蘇らせたのは、自分の父親であると明かし、みやびの歴史の知識を活かして武将たちをコントロールしてほしい、そして家康を何とか止めてほしい、と告げて……。男の言葉を受けて、“占い”を思いついたみやび。教室では、武将図鑑の“武将たちの逸話”を参考にしたみやびの占いが「当たる」と評判となっていた。そんな中、家康が「24時間以内に明智光秀を倒す」という旗印を提出。武将たちは、明智が1000%負ける、と噂をするが……!?


■『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』

毎週日曜よる10時30分〜

(C)読売テレビ