リレー日本男子の上山紘輝、柳田大輝、鈴木涼太、坂井隆一郎(左から)【写真:Getty Images】

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オレゴン世界陸上

 オレゴン世界陸上が22日(日本時間23日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第8日が行われた。男子4×100メートルリレーでは、3大会連続メダルの懸かる日本が38秒78の1組4着でゴールしたが、レース後にバトンミスによる失格となり、3大会連続の決勝進出を逃した。男子100メートル決勝進出で疲労を残したサニブラウン・ハキーム、新型コロナウイルスの陽性判定を受けた小池祐貴を欠いた若いチームだった。

 日本は24歳の坂井隆一郎、23歳の鈴木涼太、23歳の上山紘輝、18歳の柳田大輝の走順。平均年齢22歳で全員が世界陸上初出場のフレッシュな顔ぶれとなった。1走の坂井は持ち前のスタートで加速し、上位で2走・鈴木につないだが、3走・上山とのバトンパスで距離が遠くなり、ロスが生まれた。

 アンカーの柳田が1つ前の中国を抜かし、38秒78の組4着でゴール。しかし、レース後にテイクオーバーゾーン内でバトン受け渡しが完了しなかったことにより、失格となった。タイムでも各組3着+2チームには入っていなかった。

 18日(同19日)にメンバー最年長27歳の小池が陽性に。同日の200メートル予選を欠場した。サニブラウンは100メートルで日本人初のファイナリストになり、予選から決勝まで3レースを戦っていた。

 日本は17年ロンドン大会、19年ドーハ大会で2大会連続銅メダル。東京五輪は決勝でバトンを繋げず、途中棄権に終わった。これまでこの種目を引っ張ってきた山縣亮太、桐生祥秀、多田修平は怪我やコンディション不良の影響で今大会の代表には入れず。来年8月のブダペスト世界陸上、24年パリ五輪に向け、今回はチャレンジの大会と位置づけられていた。

1走 坂井隆一郎「スタート自体は切れたので良かったが、外のレーンを意識してしまって練習よりバトン離れが遅れ、スピードが遅くなってしまった」

2走 鈴木涼太「(トラックの)中に入ってからの状況でバトンの部分で変わってくると思って、2―3のところのバトンがうまくいかなかった。こういう状況でしっかりやるのは難しいと思った」

3走 上山紘輝「決勝に残って勝負するという目標でメダルを目標にしていたけど、こういうミスをして悔しい。もっと自分の力を上げてしっかり取り組んでいかないといけないと思った」

4走 柳田大輝「正直、悔しい思いでいっぱいです。ミスが出てしまったけど、誰が悪かったというのではなく、自分はリレーだけに選んでもらった中で、観ている人に安心してもらえるように、アップの段階からしっかりやって、力をつけて戻ってきたいと思う」

(THE ANSWER編集部)