ついに! ANA、「ボーイング737MAX」など2機種の新型航空機を導入決定! 「777X」の貨物型も
ついに”737後継機問題”に動きがありました!
2025年から
ANA(全日空)グループが、2タイプの新型航空機の導入を決定しました。新たにラインナップに加わる機材は、貨物専用機の「ボーイング 777-8F」を2機と、おもに国内線むけの旅客機「ボーイング 737-8」を最大30機です。
ANAが導入する新型機のイメージ(画像:ANA)
ボーイング777-8Fの導入は2028年度以降を予定。双発機において最大の貨物搭載可能量を誇ると同時に、在来機と比較してトン当たりの燃料使用量・二酸化炭素排出量・運航コストを抑制することができる、最先端の大型貨物機とのこと。全長は70.9m、全幅71.8mの大きさで、8167kmの航続距離をもちます。
ANAグループは当初、ボーイングが開発を進めている最新鋭大型機「777X」シリーズの標準旅客型タイプ、「ボーイング777-9」を20機導入することを決定していましたが、このほど実施された取締役会で、この内容を一部変更。20機の内2機を、「777X」シリーズの派生型のひとつである「ボーイング777-8F」貨物専用機へ発注に切り替えたとのことです。
一方ボーイング737-8の導入は2025年度以降を予定。ボーイング737シリーズの最新機種である「737MAX」シリーズの1型式であり、全長は39.5m、全幅35.9m、6,570kmの航続距離をもちます。燃費効率の良くなった次世代エンジン搭載に加えて、最新鋭の翼端により、在来のボーイング737シリーズ(737-800など)と比較して約15%消費燃料の軽減が見込まれるなどの優れた経済性を有しているとのことです。ANAでは、現在国内線で運航されているボーイング737-800の後継機として導入します。
ボーイング737-8について、2019年1月に発注を発表済み。今回は、導入に向けて最終購入契約を締結したとのこと。20機が確定発注で、10機がオプション契約。ANAの担当者によると、年間3機から4機程度のペースで導入を進めていくといいます。
なお737-8は、他社便で過去2度の事故が発生し、世界で約1年9か月の間運航停止措置がとられていましたが、事故要因と判断されたシステムの改修や乗員の訓練見直しなどが要件化され、2020年11月に米国連邦航空局(FAA)が運航再開を承認。現時点において世界46社の航空会社が同型機の運航を再開しているとのことで「大きな不具合なく順調に運航実績を積み重ねている」(ANAグループ)とのことです。