もう「皿」は回しません。

サーブ340ターボプロップ旅客機ベースも健在

 スウェーデンの航空・防衛企業であるサーブは2022年6月30日、スウェーデン国防資材庁と「グローバルアイ」早期警戒管制機(AEW&C)2機の発注を受け、そのための契約を締結したと発表しました。

 受注額は約73憶スウェーデンクローナ(日本円で約956憶3000万円)で、2機は2027年に納入される予定だそうです。


「グローバルアイ」早期警戒管制機(画像:サーブ)。

「グローバルアイ」早期警戒管制機は、カナダのボンバルディアが開発・製造する大型ビジネスジェット機「グローバル6000」をベースに、最長550km以上の探知距離を誇るサーブ製「エリアイ」三次元レーダーからなる早期警戒管制システムを組み合わせたものです。

 スウェーデンは従来、プロペラ駆動のサーブ340ターボプロップ旅客機に、「エリアイ」レーダーを組み合わせたサーブS100D「アーガス」早期警戒管制機を、空軍で2機運用していますが、それにビジネスジェットベースの「グローバルアイ」を増備する形になるようです。

 なお、この「グローバルアイ」早期警戒管制機も、UAE(アラブ首長国連邦)が2022年6月時点で5機調達済み(うち3機引き渡し済み)であり、今回のスウェーデン政府の調達決定は、それに続くものになるといいます。