猛暑日続きの真夏に、ツーリングで注意すべきことは？【教えてネモケン106】（教えてネモケン）
A.猛暑日はライダーへの負担がハンパなく大きく、ご自分で絶対守る何箇条かを決める覚悟が必須です
避けるべきシチュエーション
真夏にバイクを乗る経験が少ないと、照りつける直射日光と照り返すアスファルトの熱波の危険さをシッカリ認識するのが先決でしょう。
夏休みやお盆休みで交通量も増え、仕方がないとはいえ高速道路は必ずといってよいほど渋滞します。走っていないバイクに跨がっているのは、走行風で身体を冷やせない上に、最新バイクはラジエーターのファンでも回りはじめたら低温やけどを負う可能性もあるほぼ拷問状態。
これが猛暑日であれば、高速道路を下りて一般道を走る、それでは目的地に着けないと思えるスケジュールなら、思いきって中止するくらいの覚悟が必要です。
熱中症については、あらためて触れるまでもないでしょうが、ボンヤリとかしたら手遅れ。ご自分で判断できない状態に陥るので、命の危険を考えて真夏のソロツーリングは避けるべきです。
高度があるワインディングへ行けば、涼しくて体力も温存できる……そんな過度な期待も禁物です。走っていれば確かに熱中症の心配は減りますが、逆に涼しさゆえのいわゆる冷房病に似た体力を奪われる可能性にも留意しましょう。
平地での暑さから解放され、あまりの気持ちよさにジャケットを脱いで半袖のTシャツで走ったりすると、帰り道に睡魔に襲われるなど体力を消耗します。怪我のリスクを含め、ウエアはいつでもプロテクションを前提に着用する覚悟を持ち続けることです。
また小まめな休憩も大事。喉が渇いたからとかではなく、１時間以内と決めてコンビニが見えたら必ず止まり、小容量のペットボトルで水分補給しつつ、店内で身体を冷やすことです。
居眠りでドキっとしたり、疲れ果てているのに早く到着したい、或いは帰り着きたいという思いが強くなり、休憩や水分補給をせずに頑張って連続走行して、却って事態を悪化させた経験がイヤというほどあります。焦ったり苛ついたりは、バイク・ライディングの敵です。いま思い返せば無事で良かったと思える失態も何度となく経験しました。
楽しみのために乗るバイクなのに、あまり過剰に精神論へ走るのもどうかと思うかも知れませんが、バイクへ乗り続けるためには、こういったご自分への厳しさもバイクライフでは大事なことを、ぜひぜひお忘れなく。
