リモートワークが長期化したことで、仕事の合間に飲むコーヒーの味にこだわる人が増えたのではないだろうか。ドリップしたての一杯の香りと味わいの深さに魅了され、自宅でコーヒーを入れるようになった人も多くなったはずだ。

「ブレイクタイムの質を高める、おすすめのコーヒーメーカー7選」の写真・リンク付きの記事はこちら

そんなコーヒータイムの相棒に迎えたいのが、入れ方にこだわって進化したコーヒーメーカー。温度管理、蒸しドリップ、スパイラルドリップ、噴水ドリップなど、メーカー独自の技術を取り入れた製品が続々と登場している。好みや入れ方、ライフスタイルに合わせた最適なものを選んで、自宅でのコーヒーブレイクをおいしくアップデートしたい。


全自動でアンダー1万円

シロカ「全自動コーヒーメーカー カフェばこ SC-A351」

ミルを内蔵しており、豆を挽く工程から抽出までボタンひとつでできる全自動コーヒーメーカーがシロカ「全自動コーヒーメーカー カフェばこ SC-A351」。杯数に合わせて中細挽きを自動でこなすので、いつでも安定した味わいを楽しめる。また、ハンドドリップのようにコーヒー粉を蒸らす機能も搭載し、豆本来の風味を抽出できるという。

メッシュタイプのフィルターは繰り返し使え、給水タンクとミルは取り外しできるので手入れも簡単だ。タイマーと30分間の保温機能もついているので、起床時間などに合わせて入れたてを味わえる。

シロカのコーヒーメーカー3モデルのうち、水タンクが取り外しでき、入れたコーヒーの残量が見えるガラスサーバーを採用しているのはこの「SC-A351」のみ。食卓やデスクに置いてもなじむ、洗練されたデザインも特徴だ。

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自宅で楽しめる有名バリスタの味

ツインバード「全自動コーヒーメーカー CM-D457B」

ドリップコーヒーの味わいにこだわりたい人におすすめしたいのが、「カフェ・バッハ」オーナーの田口衛氏が監修したツインバードの人気モデル。3段階で豆の挽き方を調整でき、抽出温度は豆本来の味を引き出す83℃、アイスコーヒーや深煎りに最適な90℃から選べる。じっくり入れられた一杯は、まさに“こだわりの喫茶店の味”だ。

ドリップの際には6つの穴からシャワードリップが注がれ、コーヒー粉が膨らんで湯気が上る様子を眺められる。こうしたギミックも、コーヒー好きにはたまらない魅力だろう。

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味とデザインに納得の高価格帯モデル

BALMUDA「バルミューダ ザ・ブリュー」

コーヒーの「ポップのど真ん中の味」を追求して誕生した、バルミューダ初のコーヒーメーカー「バルミューダ ザ・ブリュー」。コーヒーがもつ素晴らしい香りや苦み、そこに華やかさとか酸味などが加わったのが、創業者で社長の寺尾玄が目指した「ポップのど真ん中の味」だ。

こうした味を最大限に引き出すために試行錯誤を重ねて、この製品は誕生した。製品誕生秘話は、インタビュー記事「『本能の飲み物』としてのコーヒー、その“ありがたみ”を最大化する:バルミューダ・寺尾玄が語ったモノづくりの現在地(前編)」を読んでほしい。

電源ボタンを押して起動すると、ランプがほのかに点灯。REGULAR、STRONG、ICEDの3種の抽出モードと杯数を選んでスタートボタンを押せば抽出をスタートする。

このモデルもツインバードの製品と同様に、コーヒー粉が膨らんでいくドリップの様子を目で楽しめるうえ、抽出の終了は心地良い音で知らせてくれる。水タンクは取り外し可能で、1カ月に1回が推奨というクリーニングモードも搭載されている。手入れも簡単だ。

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デカフェ豆にも対応する全自動メーカー

パナソニック「沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A57」

豆を本体に入れたらスイッチを押すだけのミル内蔵の全自動コーヒーメーカー。縦型ミルが豆を均等に粉砕し、シャワードームが湯を拡散しながら少量を注いでコーヒー粉を蒸らす。沸騰した湯の温度と出方をコントロールしながら抽出し、コーヒーの個性を存分に引き出すという。

粗挽きと中細挽きの2種類のフィルターが用意され、豆を挽き分けることができる。リッチとマイルドの2種類ある「淹れ分け」コースと組み合わせれば、コクや苦味、渋みを好みに合わせて調整し、ひとつの豆で4種類の味を楽しめるという。物足りない味になりがちなデカフェ豆にコクをプラスする「デカフェ豆コース」は特筆すべき機能だ。

活性炭フィルターが内蔵されており、水を沸騰させてフィルターに通すことで水に含まれるカルキを約90%カットする。保温機能は30分後に自動で温度が低くなり、煮詰まりを軽減する。豆を挽いた後のミルを自動洗浄するので、手入れが楽なのもうれしい。

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噴水のような繰り返しドリップ

クイジナート「ファウンテン コーヒーメーカー」

噴水のようにお湯を下から上へと循環してコーヒーを抽出する独自の「スピンシステム」で、コーヒーのおいしさを際立たせるという新感覚のコーヒーメーカー。湯が循環する時間を調整することで、コーヒーの味わいをマイルドからしっかりとした濃いめまで選べる。

ドリップ時の湯の温度を、水出し、75℃〜100℃の6段階に設定でき、抽出時間も好みに合わせて1分〜40分まで設定できる。ホットは1分〜8分、水出しは20分〜40分がおすすめだ。

コーヒー以外にも紅茶、緑茶、ハーブティーなど、茶を入れるためにも使える。さらにスピンシステムとフィルターを外せば、ケトルとして利用できる点は便利。保温機能は70℃、80℃、90℃の3段階で30分間可能だ。

スピンシステムとフィルターは取り外せるので洗いやすく、ステンレス製のフィルターは繰り返し使用できるので経済的だ。

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大容量サーバーとマイボトルに対応

タイガー「コーヒーメーカー ACE-V080」

カップ2杯から8杯まで抽出できる大容量サーバーが人気のタイガー「コーヒーメーカー ACE-V080」。抽出方法はマイルド、スト口ング、アイスに加えて、1杯分を楽しめる「ドリップバッグ専用コ一ス」を新たに搭載した。コーヒー粉に湯を注いでから蒸らし、シャワードリップで湯をまんべんなく注ぐことで風味と味わいをしっかりと抽出するという。

フタを外した高さ17cm以下のマイボトルなら、サーバーを置かなくても直接ドリップできるのも便利な機能だ。180ml、240ml、300ml、360mlの目盛りがついているのでマイボトルの容量に合わせて抽出できる。

真空断熱ステンレスサーバーのフタは分解して洗えるうえ、汚れやにおいがつきにくい内面加工が施されている。水タンクも取り外し可能なので洗いやすい。

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湯をらせん状に落とすドリップ方式

サーモス「真空断熱ポットコーヒーメーカー ECK-1000」

バリスタのハンドドリップのように、湯をらせん状に落とす新ドリップ方式「スパイラルドリップ」を採用。湯をコーヒー粉にまんべんなく注ぐことで、豆本来のおいしさを引き出すという。

中柱をつけたままドリップできるところが使いやすさを高めている。真空断熱構造のポットなので、煮詰まらずに保温できる点も特徴だ。フラットなタッチパネルは掃除しやすく、予約タイマー付きなので、朝からできたての一杯を味わえるのもうれしい。深煎りやアイスのコーヒー粉を使って、ポットに氷を入れて抽出すればアイスコーヒーも楽しめる。

このモデルも給水タンクと中柱を外して洗えるので、手入れは簡単。給水タンクはホットとアイスそれぞれの杯数に応じた水量計がついているので、水の適量がひと目でわかるのも便利だ。

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※『WIRED』によるコーヒーの関連記事はこちら。


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