ピクシブ、従業員のハラスメント行為認め謝罪 「会社として極めて重く受け止めております」
イラストコミュニケーションサービス「pixiv」を運営するピクシブ社(東京都渋谷区)が2022年5月30日、従業員によるハラスメント行為があったこと、および同従業員を懲戒処分していたことを事実と認め、謝罪した。
ピクシブ社をめぐっては、トランスジェンダーの従業員が、元上司の男性にハラスメントを受けたとして、同社と元上司に損害賠償を求める訴訟を起こしたことが報じられていた。
「訴状記載の事実関係を確認し、真摯に対応してまいります」
ピクシブ社は公式サイトとツイッターに掲載した文書で、「弊社におけるハラスメントに関する提訴が行われるとの報道がございました。皆様にはご心配とご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません」と謝罪した。
ハラスメント行為について「性別・性自認・性的指向等に関わらず、万人に対して許されない行為であると認識しております」と見解を示し、「このような事態を引き起こしてしまったことを会社として極めて重く受け止めております」と述べた。
「一連の報道にありました、弊社従業員によるハラスメント行為があったこと、およびハラスメントを行った当該従業員を懲戒処分したことについては事実となります」と事実を認め、「被害者による申告を受け、2019年に該当する加害者に対して、降格・減給の処分とともに、被害者への接近禁止等を命じております」と、対応を報告した。
ハラスメント防止策については、「外部の専門家を招いた全社員参加必須のハラスメントに関する研修の実施、管理職に対しての別途追加での研修の実施、外部専門家を交えたハラスメント相談窓口の整備などを定期的に行っております」とし、「今後もより一層の改善に努めてまいります」と方針を示した。
同社におけるハラスメントに関して提訴を行うといった一連の報道については「現在、弊社のもとに訴状は届いておりませんが、届き次第、訴状記載の事実関係を確認し、真摯に対応してまいります」と、今後の対応についても言及した。
最後に「改めてハラスメント防止に関する方針について検討を行い、コーポレートサイトにて発表させていただきます」と報告した。