実は「代表チームを切り替えた」スター選手たち

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かつてはアルフレド・ディ・ステファノのように多くの代表チームでプレーした経験を持つ選手がいたが、現在ではかなりの制約がかかるように。

ただその中でも年代別代表とは違うチームを選んだ選手は数多い。今回は『Squawka』からそんなスターを特集する。

ジャック・グリリッシュ

年代別代表:アイルランド

A代表:イングランド

バーミンガムで生まれ育ったグリリッシュであるが、祖父母を通してアイルランドの血を引いていた。年代別代表では実際にアイルランドに招集されていたが、シニアでは自分の意志で辞退し、イングランド代表に入るという夢を叶えている。

ピエール=エメリク・オーバメヤング

年代別代表:フランス

A代表:ガボン

ガボン代表選手であった父親ピエールと、スペイン出身の母親を持っているピエール=エメリク。代表については沢山の選択肢があったが、ユース時代は出身地のフランス、そして2009年から父の故郷ガボンを選んでいる。

カリドゥ・クリバリ

年代別代表:フランス

A代表:セネガル

カリドゥ・クリバリはフランスで生まれた選手で、U-20代表では青いユニフォームを着てプレーした。しかしそれから「セネガルサッカーの未来の物語を描きたい」と宣言し、両親の出身地に忠誠を誓っている。

イヴァン・ラキティッチ

年代別代表:スイス

A代表:クロアチア

クロアチアの英雄の一人であるラキティッチであるが、出身地はスイス。アンダーではその代表チームを選んでプレーしていたが、後にスラヴェン・ビリッチ監督の呼びかけに答えてクロアチアへと移った。

ジエゴ・コスタ

前の代表:ブラジル

現在の代表:スペイン

この中でも珍しく「2つの国のA代表に出場した経験を持つ」選手だ。もともと2013年にブラジル代表として2試合プレーしていたが、その後は招集されなかったこともあり、2007年から居住していたスペインへの切り替えを決断している。

ウィルフリード・ザハ

年代別代表:イングランド

A代表:コートジボワール

ウィルフリード・ザハはコートジボワールの生まれであるが、4歳で家族とともにロンドンへと移住。イングランドの年代別代表でプレーしたが、フル代表には呼ばれず2017年に生まれ故郷へとスイッチしている。

ネヴェン・スボティッチ

年代別代表:アメリカ

A代表:セルビア

スボティッチの家族は90年代初頭にユーゴスラビア紛争を逃れて1990年にドイツ、1999年にアメリカへ移住した。ネヴェンはU-17から20にかけてアメリカ代表に入っていたが、2008年にセルビアの誘いを受けて受託している。他にもボスニア・ヘルツェゴヴィナを選ぶ権利があったという。

デヤン・クルセフスキ

年代別代表:北マケドニア

A代表:スウェーデン

クルセフスキは名前から想像できる通り、マケドニアの両親を持っている選手だ。そのルーツもあってU-17では北マケドニア共和国のユニフォームを着たが、ほぼ同時にスウェーデンでもプレーし、そのままフル代表へとステップアップしている。

ナセル・シャドリ

以前の代表:モロッコ

現在の代表:ベルギー

ベルギーで生まれ育ったナセル・シャドリ。父親のルーツを辿ってモロッコ代表に招集されており、フル代表に1試合起用されていた(年代別代表の経験はない)。それからすぐにベルギーへの切り替えを希望し、3ヶ月で忠誠を変更している。

ケヴィン=プリンス・ボアテング

年代別代表:ドイツ

A代表:ガーナ

彼の場合は「異母兄弟で違う代表チームを選んだ」レアケースの一人。ジェローム・ボアテングとともにドイツの年代別代表で活躍したが、ケヴィン=プリンスはU-21欧州選手権でナイトクラブ行きによってチームから追放され、それをきっかけにガーナへと切り替えている。

タウラント・ジャカ

年代別代表:スイス

A代表:アルバニア

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そしてジャカ兄は「実の兄弟で違う代表を選んだ」というレアケース。弟とともにスイスの年代別代表でプレーしたものの、タウラントの方はフル代表に選ばれず、後に両親のルーツであるアルバニアを選んでいる。