イスラエル政府関係の複数サイトがサイバー攻撃でダウン、イスラエルに対する過去最大規模の攻撃か
イスラエルの首相官邸をはじめとした政府関連の複数のウェブサイトがサイバー攻撃によって一時ダウンしました。すでにサイトは復旧済みだとのことですが海外からはアクセスできない状況が続いています。関係者によると、今回の攻撃はイスラエルに対する過去最大規模のサイバー攻撃だったとみられます。
Israeli government sites crash in cyberattack - Israel News - Haaretz.com
Cyberattack Temporarily Crashes Israeli Government Websites - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-03-14/israeli-government-websites-crash-and-emergency-declared
Denial-of-service attack knocked Israeli government sites offline - CyberScoop
https://www.cyberscoop.com/israel-ddos-government-websites-netblocks/
イスラエルのサイバー当局によると、現地時間3月14日夜、DDoS攻撃によって首相官邸、内務省、保健省、司法省、福祉省などのウェブサイトがダウンしたとのこと。すでに各サイトは復旧済みだとのことですが、海外からはアクセスできない状態のサイトもあり、実際、日本からアクセスすると駐日イスラエル大使館のサイトなども見られない状態となっています。
防衛当局の関係者は、このサイバー攻撃を「イスラエルが受けた過去最大規模のもの」と表現しました。攻撃は国家ぐるみ、ないし相当な規模の組織によるものとみられますが、まだ特定には至っていません。
イスラエル国防省によると、攻撃はイスラエルの政府関連ウェブサイトが利用する「.gov.il」ドメインを対象に行われたもので、ただちに被害状況調査のため非常事態が宣言され、水道や電気といったインフラを狙った攻撃が行われていないか確認を行っているとのこと。ネット監視団体のNetBlocksは、通信会社のBezeqとCellcomが攻撃を受けたものと推測しており、政府関連サイト以外への影響が出ていることが指摘されています。