ウエハースはどこに?(画像は『The Sun 2022年3月9日付「GIVE US A BREAK! Upset KitKat fans find bars made ONLY of chocolate - with wafer missing」』のスクリーンショット)

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現在ネット上で、「キットカットをかじったら中身がチョコだけだった」という驚きのクレームが相次いでいる。通常は3層のウエハースがチョコレートに包まれているが、投稿された写真にはそのウエハースが1層もなくただのチョコレートの塊と化しているのだ。ネット上には「キットカットなしでどうやって休憩時に一息つけばいいの!?」など困惑の声が溢れていることを『The Mirror』などが伝えた。

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キットカット(KitKat)”と言えば、サクサクのウエハースとチョコレートのバランスが絶妙なチョコレート菓子である。ところがその醍醐味であるウエハース部分がキットカットから消え去り、チョコレートだけのキットカットが一部流通したことが話題になっている。

スコットランドのインヴァネスに暮らすTwitterユーザーのイボンヌ・ドネリーさん(Yvonne donnelly)はオレンジフレーバーのキットカットを購入したのだが、かじってみると中にウエハースは入っていなかった。何本か入っていたキットカットの全てにウエハースの影はなく、オレンジ風味のチョコレートだけを食べる羽目になってしまったイボンヌさんは「キットカットなしでどうやって休憩したらいいの!?」とキットカットへの愛とともに今回の珍事に困惑したことを投稿している。

また別のTwitterユーザーで英サフォーク州イプスウィッチ在住のメルビン・マニングさん(Melvyn Manning)は「キットカットさん、私のウエハースはどこ?」とキットカットの公式アカウントをタグ付けて投稿した。添付された画像にはイボンヌさんの時とは異なり1本ずつ包まれているキットカットが写っているが、やはり中にウエハースは見当たらずただのチョコレートバーと化していた。

この投稿に対し、キットカットの公式アカウントは「あなたの言う通り何かが足りないですね! メールでイギリスのチームに連絡を取っていただければ調査をさせていただきます」と返信をしていた。メルビンさんは早速連絡を取ったようで、「ネスレは『時々機械が詰まってしまい、ウエハースが入るはずの型の部分にチョコレートが入ってしまうのです』と言っていました。本来そうなってしまったものは取り除かれるはずですが、すり抜けてしまうものもあるようです」と明かしている。

また仕事中に紅茶と一緒にキットカットを食べようとした英ウェスト・ヨークシャーのポンテフラクトに住むニッキー・ローズさん(Nicky Rose、45)も、チョコレートだけの珍しいキットカットに遭遇した。「ウエハースを盗まれてしまったかのような気分でしたね。ウエハースが入っているものを食べたかったのでゴミ箱に捨ててしまいました」と話すニッキーさんがTwitterでこの出来事を報告すると、ネスレの公式アカウントから返信があり、オンライン決済サービス“ペイパル(PayPal)”を通じて3ポンド(約458円)の返金を受けた。

TwitterだけではなくFacebookでもウエハースのないキットカットを報告する投稿が相次いでおり、それらの画像では2本連なったものやホワイトチョコバージョンのものなど様々だった。

投稿者たちは「ウエハースなしのキットカット?」「キットカットを食べたらウエハースがなくて、どういう感情なのか自分でも分からない」という戸惑いの声や、「ウエハースがないと全然美味しくない!」「ウエハースなしのチョコが食べたいならキットカットは買わないよ」など不満の声もあがっている。一方で「キットカットを食べたらウエハースがなかったんだけど、正直嬉しかったよ。キットカット大好き!」と珍しい遭遇を喜ぶ人もいた。

なお2016年にもウエハースなしのキットカットが話題となっており、ロンドン大学キングス・カレッジの法学部に通っていたサイマー・アフマドさん(Saima Ahmad)が8個入りのファミリーパックを友達と2ポンド(約305円)で購入し、そのすべてがウエハースなしの状態だったという。

サイマーさんは強い言葉遣いで書いた手紙をネスレ社に送って怒りをあらわにし、1930年代の判例まで引用して失意を表現した。サイマーさんは同社に欺かれたと感じ、消費者に対する注意義務を怠ったと主張していた。

「ネスレ社はキットカットのユニークなコンセプトを宣伝していますが、私は自分が買ったものにとても失望しています。今回のことを私に謝罪し、今後製品の品質向上にもっと力を注いでほしいと願っています。この業界でウエハースとチョコレート混ぜるという風変わりなコンセプトは他にありません。だからこそ私はキットカットのファンなのです。」

そのように訴えたサイマーさんは、自身への謝罪や品質向上への取り組みなどの要求が通らないのであれば、法的手段を使うと明かしていた。

ちなみにキットカット以外にも過去に不良品のニュースは話題になっており、ポテトチップスの袋を開けると未加工のジャガイモ1個が出てきたというケースも発生していた。キットカットやポテトチップスの場合は機械不良の可能性が高いが、2019年には冷凍ソーセージの袋からスマイルマークが描かれた商品が出てきたことで物議を醸した。この場合には明らかに従業員によるイタズラと考えられ、この時も返金対応が取られていた。

画像は『The Sun 2022年3月9日付「GIVE US A BREAK! Upset KitKat fans find bars made ONLY of chocolate - with wafer missing」』『Melvyn Manning 2022年2月25日付Twitter「Hey @KITKAT where’s my wafer?」』『Yvonne donnelly 2022年3月5日付Twitter「@KITKAT gutted I got a kitkat with no wafers inside just orange chocolate」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)