ホッと温まる。とろ~り濃厚な「豆乳味噌うどん」【渡辺康啓さん考案】

とろ~りスープの豆乳味噌うどん【冬のホッと煮込みうどん#2】

2月の毎週日曜日連載「冬のホッと煮込みうどん」では、お手頃な冷凍うどんを使って、面倒な手間なく作れる創作煮込みうどんレシピをご紹介します。第二回は「豆乳味噌うどん」。

教えてくれたのは、料理家として活躍する渡辺康啓さんです。

「『豆乳味噌うどん』は、福岡でお気に入りのうどん屋さんのメニューをアレンジしたもの。福岡ってラーメンのイメージが強いけれど、実はうどん文化なんです。

そのお店では揚げた鶏つくねを入れているんですが、今回はじっくり焼いた長ねぎと油揚げに。長ねぎとごまの香りをたっぷり含んだ豆乳スープがとろりと絡まったうどん、最高ですよ!」

材料(1人分)

調理時間:20分

・冷凍うどん……1玉
・長ねぎ……20cm
・油揚げ……8cm角1枚
・白ごま……大さじ1杯
・昆布いりこだし……150cc ※顆粒のだしの素でも可
・豆乳……150cc
・味噌……適宜(大さじ山盛り1杯目安)
・菜種油……適宜
・ゆずこしょう……大さじ山盛り1杯ほど

下ごしらえ

・長ねぎは5cm長さに切る
・油揚げは短冊切りにする
・白ごまを鍋で乾煎りする
・冷凍うどんを解凍する

作り方

1. 乾煎りした白ごまを半ずりにする

香ばしく乾煎りしたごまを、すり鉢で半ずりにします。完全な粉状よりも、ある程度かたちを残すのがポイントです。

「香りも大切な要素なので、ぜひ煎りたてのごまを使ってください!」

2. 鍋に菜種油を熱し、弱火で長ねぎを焼き付ける

土鍋に油と長ねぎを入れ、弱火でじっくりと焼き色をつけます。今回、渡辺さんは香りのいい菜種油を使っていましたが、ご家庭にあるものでOKです。

「きれいな焼き色をつけるコツは、なるべく長ねぎに触らないこと。ねぎに焼き目をつけながら、香りを油に移していきましょう」

色良く焼き上がったら火を止め、長ねぎを皿に取り出します。渡辺さんは9分ほどかけて丁寧に火を通していきました。

「ねぎの香りを移した油はこのまま使うので、捨てないでくださいね」

3. 鍋にだし、豆乳を入れ、強火で温める

土鍋に昆布いりこだし、豆乳を加えて強火で加熱します。

「今回使ったのは昆布いりこだし。僕オリジナルの昆布いりこだしは水出しするから簡単で、すっきりした味に仕上がるのでおすすめです。

香ばしくから炒りしたいりこ12g、昆布10cmを2Lの水に浸け、ひと晩冷蔵庫に入れるだけ!冷凍保存もできるので、よかったら試してみてくださいね。もちろん顆粒のだしの素を使ってもいいですよ」

4. つゆが温まったら味噌を溶き入れ、味を調える

つゆが温まってきたら合わせ味噌を溶かし入れます。味噌の量はお好みですが、今回は大さじ山盛り1杯。味を見て、味噌や塩で味を調えます。うどんを加えるので、気持ち濃いめにしてください。

「僕が使っているのは九州の米と麦の合わせ味噌。ほんのり甘い味噌で、九州にいったときにまとめ買いしています。八丁味噌でも名古屋風でおいしいと思うので、味噌はご家庭にあるものでOKです」

5. 白ごま、うどんを加える

ごまを加えて均等に混ぜ、うどんを加えて軽くほぐします。

6. 長ねぎ、油揚げをのせて強火にかける

土鍋の中央に長ねぎを並べ、油揚げを周囲にバランスよく並べます。

7. つゆが沸騰したら火を弱め、蓋をして3分煮る

つゆが沸騰したら弱火にし、蓋をして3分煮込みます。

まろやかな味をピリッと引き締める、ゆずこしょうを添えてテーブルへ!

アツアツで温まる!簡単おいしい「豆乳味噌うどん」

同色の食材が合うのは定説ですが、豆乳、味噌、ごま、そして長ねぎと油揚げで作り上げた「豆乳味噌うどん」もかなりのクオリティ!特別な材料ナシで簡単に作れるのもうれしいですよね。

「つゆがあまりにもおいしいから、味見をたくさんしてしまいました(笑)。ねぎを噛むと甘ーくなった中身がぎゅっと出てくるし、油揚げもつゆをたっぷり吸っているから、やけどに気をつけてくださいね!

そのまま食べるのもいいけれど、ゆずこしょうがまたいい仕事をするんですよ」と渡辺さん。

次回は、大根おろしと牡蠣を楽しむ「大根みぞれ牡蠣うどん」を紹介