2020年に生まれた新しい生活様式や価値観が定着し、21年は制限のある暮らしのなかで心地良く過ごす方法を追求する年だった。続く22年はどんな一年になるのか。ここでは家電・デジタルのトレンドを、各ジャンルのプロが断言!

※こちらは「GetNavi」 2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【mini LED】 高コントラスト映像を実現する“液晶復権”の切り札

液晶テレビの課題だったコントラストの低さを克服

「高画質テレビ=有機EL」が定着するなかで、“液晶のシャープ”がmini LEDを用いた8Kテレビを投入して話題を呼んでいる。

 

「無数のLEDバックライトを高密度に敷き詰めて緻密に制御することで、液晶の弱点であるコントラストの低さを克服。有機ELで製造が難しい70V型以上の大画面も実現できるのが利点です」(川内)

 

また、最新のiPad ProやMacBook Proにもmini LEDが採用。有機ELのデメリットである“焼き付き”のリスクが低く、映像クリエイターなどからも高い信頼を得ている。

 

【ヒットアナリティックス】 大画面テレビのニーズ拡大で注目

おうち時間が長くなったことで、日本でも大画面テレビのニーズが拡大中。モバイル機器ではAppleが2021年に発売したハイエンドモデルの最新世代に採用したことで話題を呼んだ。

 

【mini LED搭載アイテム01】

85V型の超大画面で高コントラストな映像を堪能

8K液晶テレビ

2021年12月発売

シャープ

AQUOS XLED 8T-C85DX1

実売価格176万円

mini LEDバックライトを用いた85V型8Kテレビ。従来の液晶テレビと比べて約72倍もの数のバックライトを緻密に制御することで、圧倒的に高コントラストな映像を実現する。量子ドットの活用で色の再現性も格段に向上。

 

【mini LED搭載アイテム02】

画質と処理性能の高さに映像クリエイターも満足

ノートPC

2021年10月発売

Apple

MacBook Pro

実売価格23万9800円〜

ミニLEDバックライト搭載ディスプレイで高輝度・高コントラストな映像を楽しめる最新世代。新開発チップ「M1 Pro/Max」で処理性能が向上し、インターフェースも充実しており、動画編集などの高負荷な作業も快適だ。

本誌編集長

川内一史

AV機器担当歴約9年。有機ELテレビ購入を検討していたが、mini LED液晶テレビの登場で迷いが生じている。