日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は世界最多、反対に15歳未満の年少者のそれは世界最小――。少子高齢化の進行を裏付けるこんな数字が、総務省が発表した「平成17年国勢調査抽出速報集計結果」で明らかになった。

 2005年の人口1億2776万人を年齢3区分別にみると、15歳未満は1740万人で総人口に対する割合は13.6%、15歳から64歳までは833万人で同65.3%、65歳以上は2682万人で同21.0%となっている。これを10年前と比べると、年少者の人口は約13%減少、反対に高齢者は約47%も増えており、少子高齢化の進行を物語っている。

 年少者の総人口に占める割合は、1920年の調査開始以来最低の数字で、世界43カ国中最も低い水準となった。その一方で、高齢者の割合は、調査開始以来最高水準で、世界でもイタリアの20%を抜いて最も高いレベルとなった。ちなみに、年少者の割合が最も高いのがコンゴ共和国の47.3%で、同国は高齢者の比率が一番低く2.7%(04年国連調べ)。

 年少・高齢者人口の割合を都道府県別にみると、秋田県は世界における日本の縮図そのもので、年少者人口の割合が11.7%と東京と共に最低で、高齢者人口は28.1%と最高。秋田県の対極が沖縄県で、年少者の割合が18.9%と最高で、高齢者が下から3番目に少ない17.4%だった。【了】

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総務省(平成17年国勢調査抽出速報集計結果