その発想はなかった!冷凍ミニハンバーグで「超簡単・本格ボロネーゼ」【冷食アレンジで絶品ごはん #5】
具材は冷凍ハンバーグだけ!超簡単・本格ボロネーゼ
電子レンジ料理研究家、冷凍食品マイスターのタケムラダイさん考案のレシピを紹介してきた【冷食アレンジで絶品ごはん】。
最終回となる第5回は「超簡単・本格ボロネーゼ」の作り方をお届けします。スパゲッティのなかでも手間がかかるイメージのあるボロネーゼも、冷凍ハンバーグをアレンジすれば驚くほどシンプルなレシピで作れますよ!
調理時間:15分
「冷凍食品を使っているとバレない『バレん飯』をいくつも開発してきましたが、そのなかでも絶対にバレない自信のあるレシピです!
ボロネーゼは、本来ならひき肉をスパイスなどで味付けして作る料理。冷凍ミニハンバーグには下味が付いていて、さらにはみじん切りの玉ねぎまで入っているので、そのまま使えるんです。
包丁も使わずに、耐熱容器ひとつで作れます。煮汁をそのままソースとして使うので、水の使用量も最小限に抑えられますよ」
冷凍のハンバーグをボロネーゼのソースにしてしまうという驚きの発想で、冷凍食品メーカーの社員の方にも「これは気付かない!」と言わしめたレシピだそうですよ。
材料(1人分)
・ニチレイ「ミニハンバーグ」……3個
・スパゲッティ……80g
・ドライパセリ……適量
・粉チーズ……適量
a. 水……200cc
a. オリーブオイル……大さじ1杯
a. ケチャップ……大さじ2杯
a. ウスターソース……大さじ1杯
a. コンソメ……小さじ1/2杯
a. 砂糖……小さじ1杯
作り方
1. 水と調味料を混ぜる
耐熱容器に(a)を入れて混ぜます。
「砂糖を入れることでコクが出て、本格的な味わいになります」
2. スパゲッティを半分に折る
耐熱容器に収まるよう、スパゲッティを半分に折ります。
「スパゲッティを折るときに飛び散ってしまう場合は、少量ずつ分けて折るとうまく折れます」
半分に折ったスパゲッティを調味料の入った容器に入れます。
「ムラなくゆで上がるように、なるべくスパゲッティを重ねず、全体が調味液に浸かるように入れてください。大き目の容器を使うとスパゲッティ同士がくっつきにくいですよ」
3. ミニハンバーグを入れる
凍ったままの冷凍ミニハンバーグをスパゲッティの上にのせます。ハンバーグは全体が煮汁に浸かっていなくても大丈夫です。
4. 電子レンジで加熱する
電子レンジ600Wで、スパゲッティのパッケージに記載されているゆで時間+3~4分加熱します。容器にラップはかけません。
ポイントは、スパゲッティ同士がくっつくのを予防するために、容器を途中で1回取り出してかき混ぜること。
たとえば、ゆで時間7分+3分で10分間加熱する場合は、前半と後半で5分ずつ温めましょう。
「電子レンジの出力や麺の太さ、煮汁の量の兼ね合いで、スパゲッティがくっつきやすくなったり、均等にゆで上がりにくくなったりすることがあります。余裕があれば、1回と言わず2回くらい途中でかき混ぜると安心です」
「スパゲッティなど汁気の多いものを電子レンジで調理するときは、庫内に湿気がこもらないよう、使用後は扉を少し開けておきましょう。付着した水蒸気を軽くふき取っておくと、清潔に保てます」
5. スパゲッティを皿に盛る
先にスパゲッティだけを容器から取り出し、皿に盛りつけます。
6. ミニハンバーグをつぶす
ミニハンバーグをスプーンの背やマッシャーでつぶし、残った煮汁と混ぜ合わせます。
「ハンバーグは、そぼろのように細かくなるまでつぶしてください。しっかりつぶすことで麺と絡みやすくなります」
7. つぶしたミニハンバーグとトッピングをかける
皿に盛りつけたパスタに、つぶしたミニハンバーグのソースをかけます。
お好みでパセリや粉チーズをふりかけたら完成です。
おうちで作ったとは思えない本格ボロネーゼに
ひき肉たっぷり!具だくさんの豪華なボロネーゼができあがりました。そのままでも食べられるほど味がしっかり付いた冷凍ミニハンバーグを使うことで、深みのある本格的な味わいに仕上がっています。
ハンバーグをつぶしてひき肉にするテクニックは、ほかの料理にもアレンジできそうですよね♪
「見た目や味とは裏腹に、材料を入れてレンチンするだけと手軽に作れるメニューです。自分自身の夜食として重宝していて、イタリアンが好きな子どもたちにも大人気ですね。
もう少しボリュームがほしいときは、なすやブロッコリーなどの野菜を足すといろどり豊かに仕上がりますよ」
そのまま食べるだけなんてもったいない!冷凍食品はアレンジして楽しむ時代へ!?
5日間に渡ってタケムラ ダイさんのレシピをお届けしてきた【冷食アレンジで絶品ごはん】。
もともと味付けしてあり、火も通っている冷凍食品を使えば、料理の工程を大幅にカットでき、時短になります。電子レンジ料理は、1人分量を作りやすい、洗い物が最小限で済むなどメリットもたくさん♪
冷凍食品のプロであるタケムラさんならではの奇想天外な発想で、市販の冷凍食品がまったく別の料理に生まれ変わってしまうレシピをご紹介しました。私もさっそく家族にふるまって驚かせてみたいと思います!
文・取材/小原らいむ
撮影/植松 富志男(macaroni編集部)